チケットキャンプが業務停止に陥った今、チケット転売をしている業者は限られます。
チケットを一般的に購入するのであれば、チケットを販売している正規代理店ですが、正規代理店では思ったようにチケットを手に入れることが難しいことが多いです。
そこでチケット転売業者から買うことを考えてしまうわけですが、その事例として恐ろしい実例を入手しました。
「あぁ、チケット転売ってやっぱりこういうところがあるんだな・・・」
「やはりなんとかして正規代理店から買うのが一番安心だな。」
こう思わざるを得なくなると思います。
そこまでの危険を冒してまでライブに参戦するのかという話にもなってきますので、今回の実例に基づいたお話は参考にしていただけたらと思います。
目次
「そのチケット、そもそも安全?」
この記事の最後の方でわかりますが、チケット転売業者からチケットを高額で買ったからといって安全とは限りません。
人間お金が絡むと何をするかわかりませんので、購入する大元には注意が必要です。
どんな注意が必要かといえば、
- どこでチケットを買ったか
- 買ったのでなければ入手経路
- 「信頼あるところで買った」は大抵の場合が嘘
- 「もらった」はあり得ない
「いや、もしかしたら自分の場合はたまたま運が良くて、良い待遇で手に入るのかもしれない。」
残念ながらほとんどの場合においてあり得ません。
自分が何かビジネスを構築していて、たまたま実入りの良い仕事があったとか、知り合いからいい話をもらったとか、そういう場合はあると思います。
しかし、チケット転売を受ける場合、しかもそれがライブの現地での待ち合わせとかとなれば話は別です。
転売業者とすれば転売だとわかっていてもチケットを求めてくる人は、手に入れたい人はいいお客様です。
購入者=いいカモ=いくらでも買う
残念ながらこの公式がモロにヒットします。
乃木坂のライブを見に来た自分と同じ乃木坂信者ではなく、あなたのことをカネのなる木、カモがネギ背負ってきたくらいにしか見ていません。
もう少しでライブ会場に入れるからとはいえ、おかしい話には断固拒否するくらいの気持ちで挑む必要があります。
最悪の場合、盗難チケットの恐れあり
ライブ会場というのはとんでもなく混雑していて、SPやら会場整理のスタッフやらが殺気にもにた面持ちで入り口に立っています。
そんな人に気圧されてしまい、チケットを買った人としても若干気持ちが引けてしまい、持っているチケットへのセキュリティが下がることがあります。
ようするに、落としたか盗まれたかわからないこともあるということですね。
そこでチケット転売業者が「おのぼりさん」状態のライブ参加者のそばにより、セキュリティの低い人を狙ってチケットをサッと盗る。でも気付かない。
で、気付かれる前に別の人にチケットを求めて立ち尽くしている人に向かって声を掛けるのです。
「チケット欲しい人ですか?」と。
恐ろしいですね。
以下、実際にあった実録を公開します。
乃木坂46のライブ会場で本当にあった怖い話
チケット転売業者
「チケット転売で申し込んでた人ですか?」
ライブ参戦者
「はい、そうです。転売業者の方ですか?」
チケット転売業者
「そうです、早速ですがいくらで買いますか?」
ライブ参戦者
「定価が5,000円ですし、5,000円でいいですか?」
チケット転売業者
「え?5,000円ですか?」
ライブ参戦者
「あ、では10,000円ではダメですか?所持金がそれ以上ありません」
チケット転売業者
「いやいや、10,000円ですか?ちょっとね、、」
ライブ参戦者
「なら20,000円ならどうですか?今はないけど後で必ず払います。」
チケット転売業者
「いや、できれば40,000円で予定していたんですが。」
ライブ参戦者
「よ、40,000円!?せめて5,000円まけてくださいよ。」
チケット転売業者
「わかりました。では35,000円でお渡しします。必ず後で支払ってくださいね。」
結果7倍の単価で乃木坂46のライブに参戦したにも関わらず、まだ裏があります。
ライブの真っ最中に連行される
当然転売チケットなので、誰かが買ったチケットを高額とはいえ譲り受けたことに変わりません。
なので、もちろん元々の持ち主がいるわけですよね。
注意すべきはそこです。
本当にライブに参戦できなくてチケットキャンプにチケットを出品したのであればいいのですが、もしも出品したのではなくて盗品だった場合はどうなるのでしょうか?
答えは簡単です。
転売でもらい受けた人が連行されます。
残念ですがそういうことです。
なので、盗まれたor落とした人がライブに入れなくて困っていれば、SPやスタッフに申告してその座席番号を調べられて、、
「ちょっと外へお願いします。」
こうなるわけですね。
そして、どこでどうチケットを入手したかを話しても、自分が盗んだ本人かのように扱われてしまうわけです。
いくらチケットを高額で買わされたとしても、高額だったかどうかは買った本人の自己責任です。
詐欺に遭った遭わない以前に、その金額でもチケットを買ったことで犯罪に加担したということになります。
あとでお金を支払う予定だった連絡先に連絡しても、もう梨の礫なことは想像に固くありません。
仮に連絡がついたとしても「自分もよくわからない」とか「自分も渡されたチケットを売っただけ」と言われるのが関の山です。
ライブにまつわる怖い話を回避する方法
一番確実なのは、正規販売店からチケットを買うことは間違いありませんよね。
しかし、それでもチケットが手に入らなくてヤキモキすることもあると思います。
その場合順番としてまだリスクが低いのが以下の流れです。
- 正規販売店からなんとかして購入
- チケトレで手数料を払うも1割高くらいで購入
- 他のチケット転売サイトで1.5倍くらいの価格を覚悟して購入
- オークションでリスク度外視で購入
- 最悪の場合は現地でリスクマックスで購入
ハッキリって3以降はオススメしません。
なにより危険ですからね。
ましてや5の現地での価格交渉と購入ほど危ないものはありません。
今日お伝えした乃木坂ライブの実録のようなことになりかねませんので注意が必要です。
チケット転売業者の勘どころ
チケット転売業者はチケットをどうしても手に入れたい購入者の思考を熟知しています。
そのため、あの手この手で購入者の深層心理を煽り立てます。
「今この場で購入しなければ損するぜ」
「おいおいビビってんの?なんのためのここにいるの?」
「せっかく声かけたのに、他の人に売っちゃおうかな」
こうなるのは必然ですし、どうしても高額で売りたいチケット転売業者は手段を選びません。
実はこの時点でチケット転売業者の術中にハマっているといっても過言ではありません。
チケット転売業者としては「チケットを探しているor求めている」人がいる時点で、もはやカモなのです。
チケット転売業者を返り討ちにせよ
ぶっちゃけてしまうと、チケット転売業者が目の前にいるということは、自分が買えなかったチケットを買ったor何かしらのルートで手に入れた仇のような相手です。
その人にチケットをお願いして手に入れるというのは、人として頭にきませんか?
だって、あなたが買えたかもしれないチケットを、その相手が自分に対して何倍もの価格でふっかけて来ようとしているわけです。
なのでここは、心を鬼にして次の動作をやってみてください。
- ちゃんとしたチケットかどうか確かめたいので、ちょっと貸してもらっていいですか?
- なるほど。たしかにちゃんとしたチケットですね。
- 返す振りしてそのままSPかスタッフへ向けて猛ダッシュ!
辛いかもしれませんが、これでチケット転売業者が一人消せました。
少し物騒に感じるかもしれませんが、それであなたが誰かに恨まれることもありません。
でもできれば、この行為は自分がチケットを持っている上で、チケット転売業者からチケットを買うフリをしてほしいと思います。
なぜなら、チケット転売業者としては利益を妨害されたことになるので、あまり良い印象をもたれていません。
ライブの前に帰ろうとしたら、後ろをつけられる可能性もありますので、事を起こして数時間後のライブが終わってからなら、夜も暗いですし見つかることもなくなります。
これをやられると、チケット転売業者としても主催者側に顔を覚えられてしまいますので、同じことを出来なくなります。
そうして高額転売を持ちかける人が減っていけば、徐々にですが興行界も良い方向にいくかもしれません。
チケット転売を妨害するのは1回きり
何度もやると本当に危険ですのでやめてくださいね。
チケット転売の現地に出てくるのは、本当に末端の雇われか何かだと思います。
しかし、何度もやるとさすがに身の上が危険になりますので、そこまでするならライブに行くこと自体をオススメしません。
とはいえ、ライブは独特の高揚感がありますし、好きなアーティストと握手したりサインを貰ったりグッズを買ったりするのは、代えがたい充足感に満たされますよね。
だからこそ、正規の方法でチケットを購入して、行きたいライブには堂々といく。
これに尽きます。
チケットがどうしても手に入らなかった。でもどうにかして行きたい。
この気持こそがチケット転売業者に足を引っ張られる罠だと認識して、行けないライブには行けない。行けるライブには行ける。これをしっかり認識しましょう。
以上となります。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。