チケットキャンプがNGでチケット流通センターがOKだった1つの理由

チケットキャンプがダメで、チケット流通センターがOKな理由があります。

ちょっと考えればわかりそうなことなのですが、チケット転売で利益を得ようとしている人にしてみると理解し難い内容です。

もちろんチケット流通センターだからといって、チケット転売を大々的にやっていいというわけではないのでそこのところはご用心を。

そこで今日は、チケットキャンプがどうしてダメだったか、また、チケット流通センターならなぜ良いのかについて、お話したいと思います。

目次

チケット流通センターがチケットキャンプと違うところ

デリア
実は違いというほど大きな差はありません!

なぜなら両方ともチケットを転売しており、チケットの転売を請け負うことで一般社会にサービスを提供しているからです。

では一体何が違ったのでしょうか?

キモとなったのはビジネスへの姿勢でした。

チケットキャンプが捕まった要因

失脚の理由に一番大きかった理由は、大御所を攻めたことです。

  • ジャニーズ
  • 宝塚歌劇団

他にも有名どころのアーティスト、劇団など、取り組んだビジネスの範囲はとにかく広いです。

どの業界でもあることですが、利益に目がくらんで大物食いをし過ぎてしまい、政治や他の業界に目をつけられてしまうことはよくあります。

大きなビジネスチャンスのように感じるかもしれませんが、反面、人生において大きな負債を負うことになることは、もはや避けようのない事実ですね。

チケットキャンプは最初は商標権侵害の疑いだった

ジャニーズのチケットを販売するサービスを【ジャニーズ通信】宝塚歌劇団のチケットを売るサービスを【宝塚歌劇倶楽部】EXILEのチケットを売るサービスを【EXILE通信】としていました。

それぞれにロゴや画像を作成し、サイトに表示して情報を公開、そこからチケットを転売して利益を得ていたことから立件に至りました。

主な目的はSEO(検索エンジンの最適化)が目的だったといいますが、実際にチケットを大量に買い込んで転売していては、チケット転売が目的だったと言われても、避けようのない事実ですよね。

実際にチケットの一般価格の10倍以上で逓倍されていた事実もありますので、目的意識以前の問題となりました。

続いて親会社のミクシィにも尻尾切りされた

チケットキャンプの運営会社であるフンザには親会社がありました。SNSが日本で流行りだした黎明期に力を発揮していたミクシィが親会社です。

しかし、グレーか限りなくブラックに近いビジネスを展開していたフンザを、商標権侵害の疑いで家宅捜索されてしまったフンザを、救い出すことはしませんでした。

それどころか、自社のクリーンなイメージを保つために、フンザについていた300万人の会員を切り捨てる形となったのです。

2020年に東京オリンピックが開催されるにあたり、チケット販売における余分なリスクは避けたいものです。

興行側も競技が滞りなく執り行われて、観客がしっかりお金を支払えるようになるためには、チケット購入費用で余分な支出はさけなければなりません。

いや、「避けさせなければなりません。」

チケット転売業者がいることでチケットが売れなくなってしまい、さらにはグッズや他のサービスが滞ってしまっては本末転倒なのです。

チケットキャンプが失脚したことで変わったもの

チケットキャンプが失脚したことで変わったものはたくさんあります。

  • 興行界のお金の流れが緩やかになった
  • 顧客の資金に余裕が出るのでカネ払いが良くなった
  • 慎ましく経営しているチケット流通センターのような企業へのイメージが回復した
  • 興行界を食い物にする企業への「いい薬」になった
  • 「チケット転売は危険」というイメージを一般人に植え付けられた

というところです。

興行界は目立つし華々しいイメージしかありませんが、裏では華々しさを支える企業が、そして人がたくさんいます。

反面では、支えてくれる人がたくさんいるので、悪く言えば目が届かないのです。

関わる業者が何十社、何百社といるなかで、フンザのような一企業がチケット転売で小銭稼ぎをしていても、さすがにジャニーズのトップ企業のようなところは本来は気付くことすらありません。

そこで、商標権侵害をしているサイトの順位が上がってきていたことで、会社自体の立件につながりました。

デリア
チケットキャンプが目立ち過ぎたことで、逆に立件までが早まったということですね!

少しだけクリーンになったチケット転売業界

チケット転売自体が違法のようなものですが、あくまでも利益を得る目的でなければ違法ではないというのが、チケット不正転売禁止法です。

「ライブに行く予定でチケットを買ったけど、予定が入って行けなくなった」
「一緒に行く人から断られてしまって、1枚余ってしまった」

こういう方にとっては、買ってしまったチケットの代金を補填することが出来ますね。

あくまでも利益を得ることが目的ではないなので、定価の金額以上に請求した場合、訴えられてしまっても仕方ないということだけは、重々承知しなければなりません。

名目はあくまでも利益を得ないこと。それ以外なら違法ではないとされています。

そこで役立つのがチケット流通センターのようなサイトです。

チケット転売して利益を得ない目的でチケット流通センターを利用する

法律の名目上は利益を得ない目的なら転売を禁止していません。しかし、チケット転売をしていく上でどうしても利益になるチャンスが出てきます。

ライブや劇を見に行く上で、一枚5,000円のチケットを定価で渡す時は、人間ですからどうしたって手数料が欲しくなります。

そりゃそうです。チケットを欲しがる相手がいて、その人は多少の手数料を支払うくらいは別になんとも思いません。

しかし、自分が人間なら相手も人間です。チケットを相手に定価で譲り渡す時には必ずこう思います。

「あー、出来れば手数料くらい欲しかったな・・・」

この思考が一番危ないのです。

そして、こうも思います。

「出来れば次は、最低限の手数料くらいもらおう」

これが危険です。

手数料をもらう=利益に直結する

だからです。

チケット転売をするとお金が動く

チケット転売で手数料くらい欲しくなる

手数料の幅が大きくなる

「あれ?もっと利益取れるんじゃ・・・」

やった!一枚のチケットが定価の倍で売れた!

有名どころならもっと高く売れるんじゃ・・・

いかがでしょうか?

もっともっと利益が欲しい、もっともっと手軽に儲けたい。

このような思考は人間であれば必ず芽生えるものです。

一度得たお金に対してこのような思考が浮かばない人は、聖職者かすでに大金を稼いでいて小さな利益に興味がない人しかいません。

お金は人の人生を狂わせます。

その始まりがチケット転売から始まらないことを願っています。

チケット流通センターの利益の得方

少々矛盾しているかもしれませんが、ご覧ください。

チケット流通センターで取引する際の手数料
チケット流通センターにチケットを出品して、取引が成立したときの仲介手数料
チケット代金が8,001円以上 チケット代金の10.26%
チケット代金が8,000円以下 一律820円

ちょっとした矛盾を覚えます。

チケット転売において利益を儲けられない=手数料は請求できない

なのにチケット流通センターはどこで利益を得ているのでしょうか?

答えは簡単です。

チケット出品者からもらう各種手数料や違約金で利益を得ています。

あくまでも購入者に何かを請求していることはほぼほぼありません。

出品者に請求していることがほとんどです。

そのため、WEB通販業界では珍しく、出品者からの苦情が最も多いのです。

なぜなら、購入者には痛みが生じないからです。

サイトを維持するために購入者を守り、販売者負担を強化

出品者としては納得行かないところが多いですが、逆に、良質な出品者しか残れないので、良質な取引しか執り行われないとなれば、購入者にとってのメリットは計り知れません。

大抵の通販サイトは出品者が強くて購入者が泣きを見るので、逆転の発想で良質な取引しか行われないとなれば、サイトの存在価値は高くなると思います。

ただし、出品者側には、あるマインドセットが必要になります。

「満額は入らなくても、少しでも良いからお金が返ってきて欲しい」

この考え方ができれば、取引は無事に成立するものと思います。

あくまでも利益に染まらない。それが一番大切です。

利益に染まった場合の末路

チケット流通センターで利益に染まった考え方をしていると、とんでもないしっぺ返しを喰らいます。

購入者によるチケット購入のキャンセルで満額請求が来る

相当キツイペナルティです。

なにせ、5,000円のチケットを20,000円で転売したとして、購入者が途中で取引を止めてしまったことで、20,000円の罰則金を出品者が支払わなければならないからです。

デリア
円滑な取引を実現できなかった責任は、出品者サイドにあると見なされるわけですね。

確実に注意すべきチケット転売への考え方

目先の利益に染まると、とんでもないリスクを負う可能性があることに気付いていただけたと思います。

しかし、そんなのはまだまだ一端に過ぎません。

お金の問題だけでなんとかなればいいですが、チケットキャンプのように訴訟されてしまっては人生が終わります。

そうはならないようにするためにも、どうしてもチケット転売をしたいときには利益に染まらないことを念頭に置き、少しでも手元に戻ってくればいいというマインドセットをお忘れなく。

それでは今回は以上となります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

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