副業を考える人が最初に思いつくことは、まず最初にアルバイトやパート、契約社員などが脳裏に浮かぶと思います。
「今勤めている会社を辞めるつもりはない」
「安定した生活を手放せない、でも支払いが…」
「将来が不安だから、今のうちに手に職つけていきたい」
このような不安、悩みが尽きることはありません。
しかし、アルバイトやパートを会社の仕事の他に増やしたとして、将来安定するかというと、当然ですが答えはNOです。
なぜなら、単価は安いし疲れるし、結局は会社の延長線上にあるので、目先に利益が増えただけだからです。
では他に、何か稼ぎ方はないのでしょうか?
まだスキルが無いけど、手元のお金を増やすことができる仕事があるのであれば知りたい!
そんな方のためにオススメしたいのが、今日ご紹介する【転売の並び屋】というモデルです。
詠んで時の如くではありますが、実際にこの転売の並び屋として収入を得ている人は、どんな方法で稼いでいるのでしょうか?
そんな転売の並び屋の始め方から収入の貰い方、注意すべき点や利点などについて、詳しくお話したいと思います。
目次
転売の並び屋って何か?
店舗仕入れの際にかわりに並ぶ人の事
昨今流行りの人気フレーズである「〇〇するだけでお金がもらえる」という仕事です。
と、言いつつ、そんな歯ざわりの良いフレーズに限って、裏には想像を絶するほどの苦心惨憺を積み重ね、血がにじむほどの苦労を積み重ねることになるものが多いのが現実です。
「じゃあ、この『転売の並び屋』もそうなの?」と言いたいかもしれませんが、転売の並び屋に限っては違うと断言します。
誰がなんと言おうと、並ぶだけです。
それ以上でもそれ以下でもなく、並ぶために時間を開けて、並ぶために体を運び、時間を使うことが転売の並び屋です。
「そんなに楽だと収入も全然伸びないでしょう?」
そんなことはありません。
こういうビジネスモデルが生まれた=需要があるということです。
需要があるからこそ生業とする人がいるわけなので、その点はご安心ください。
購入代行という言い方もある
言い方もそうですし、契約の方法もそれぞれです。
販売開始時間まで並んで終わり、という契約の仕方もあれば、購入までしてもらったりして、最後に商品と現金と手数料を支払って終わりということもあります。
そのため、購入代行ビジネスという人もいます。
メリットとデメリットについてお話します。
購入代行(転売の並び屋)のメリット
- スキルや能力が必要ない
- 初期費用が全くかからない
この2つは必ず挙げられるメリットです。
技術どころか、その場に立って待っていることが出来る人であれば、この転売の並び屋をすることはできます。
そして、商品を買うところまでが依頼であれば、買うべき商品をあらかじめ確認しておいて、間違いなくその商品を買うだけです。
では、どんな方法で受注するかですが、これもさほど難しくありません。
「転売」をしている人をホームページやブログから探して、「並び屋やりましょうか?」とオファーするだけです。
転売する人は、少なからずリアル店舗の仕入れが面倒に感じています。
「いやぁ、これが楽しくて転売しているんですよ」という人は、ほぼいません。
転売を生業としている人は、即金性が高くて費用計算もラクだし、他にスキルがあまりなくても収益性がある程度見込めるから取り組んでいる人が多いです。
そのため、リアル店舗仕入れから無在庫転売などを目指していくのです。
仕入れを自分の代わりにしてくれる、間違いなく信頼出来る人がいれば、依頼できる相手を探す人もいます。
なのでまずはオファーして、そこから判断してみましょう。
購入代行(転売の並び屋)のデメリット
- 時間労働なので「ひまつぶし」感覚になりやすい
- 並んで待つのがイヤになってくる
- 季節によってはものすごくハード
並んで待つだけなので、他に出来ることがありません。スマホをいじったり本を読んだり、ゲームをしたりして、ひたすら時間を浪費することになります。
それこそ「スマホひとつで何か収入にならないかな」と考えてしまうくらいに出来ることが限られます。
そのため、並んで待つのがイヤな人はもちろん不向きです。
時間を完全に浪費することになるので、じっとしているのがイヤとか、混んでいるところはキライ、エコノミー症候群の心配がある方はオススメしません。
夏は暑く、冬は寒いのも考えどころです。
転売を生業としている人は、自分が並びたくないときは並ばないで依頼を出す可能性が高いので、夏の猛暑や冬の極寒の中での仕入れは気が引けますが、逆にそういう時に進んで受注してくれる人がいれば、お互いwin-winになることでしょう。
「こういう季節なので、少しバイト代を弾んでいただけたら・・・」という交渉も、こういうところで持ちかけられたら良いかもしれないですね。
✓正直しんどいので、自分でリスクをとって転売した方が儲かります
並び屋代行という仕事について
主にやっているのは中国人が多い
日本人的にはモラル的にアウトと思う仕事でも、海外では大繁盛することもあります。
すでに収益を大きく得ている人を先に見つけておく必要があります。が、もはや長蛇の列がある場所には、並び屋のようなバイトで小銭を稼いでいる外国人がいると思っても間違いなさそうです。
また、単純に転売のために並び屋を依頼するわけでもなく、お金がある人は自分が欲しいものを買ってきてもらうために利用することも多いようです。
「この店のこの商品をいくつ欲しいけど、何時間も並んでまで欲しくない」
この苦痛を解消してくれるサービスの誕生が、少しずつ世情に浸透してきた理由かもしれません。
昔はポッタリという仕事だった
海外で始まり、日本に手荷物を運ぶ個人の貿易商のやり方が由来となっているようです。
ですが、もっと浅く考えれば、お父さんお母さんから頼まれるお使いをやる感覚に近いかもしれません。
他人に何か頼まれたものを買ってくるのは、必ずしも自分が欲しいものを買ってくるわけではありませんので、呼び方が変わっただけのようなところがあります。
商売の基本は、欲している人のところに商品やサービスを届ける問題の解決が根本になっております。
そういう意味で考えると、並び屋はもちろん、転売に着手したとしても成果が上げやすくなると思います。
✓ポッタリは今も存在します。
転売の並び屋はどこで募集するのか?
ジモティーなどは契約しやすい
リアルで取引することになるので、依頼する側も依頼を受ける側もお互いの姿を相手に見せることになります。
そのせいか、実際に会えるSNSサービスが使いやすいです。
特にオススメしたいのがジモティーです。
他にも地元で拡散されているSNSがあれば扱いやすいかもしれません。
ジモティーを使っている人は、少なからずジモティーに登録しているので、個人情報をアップしています。
「この人信頼できそうだな」という人がいれば、お互いにオファーしてお話してみて、間違いないと思える人であればオファーしてみましょう。
クラウドワークスなどは規約違反になる
クラウドソーシングの代表格であるクラウドワークスは、規約違反であることを明確に打ち出しています。
同系列のランサーズでは双方の契約によるということで表現を柔らかくしてますが、クラウドワークスでは次のように言っています。
業務委託契約以外の仕事や、勤務時間・勤務地を制限する仕事
当サービスを介さない直接雇用や、常駐などの仕事の依頼を禁止しております。
※契約後に、業務説明などのためにオフィスにてメンバー(受注者)と打ち合わせをすることは可能です。<具体例>
- メンバー(受注者)の正社員採用・契約社員採用・派遣社員採用を目的とする投稿。
- メンバー(受注者)の業務遂行の場所や時間を指定する内容や、常駐を求める投稿。
- 「平日の10:00~18:00まで、週3日の勤務です。」等の記載がある投稿。
- 「勤務地は恵比寿の弊社オフィスとなります。」等の記載がある投稿
クラウドソーシングは個人間取引の間に、クラウドソーシングが間に入ることで、初めてビジネスが成立する業態です。
ここで勘違いをして「個人の責任でマッチングするのだから、出会えた後は自分たちの好きにしよう」という考え方は間違っています。
くれぐれも規約違反をして、せっかくのクラウドソーシングから退去を命じられないように気をつけましょう。
✓プラットフォームの規約は守りましょう!
国をまたいだ並び屋
日本で売っている商品、アメリカで売っている商品など、先進国と言われる国で売っている商品をその国で買ったあと、中国に送って販売するなどといった転売も増えています。
では、どんな商品が他国に流れているのでしょうか?
- iPhoneなどスマホ
- ゲーム機(WiiやPlayStationVRなど)
- アイドルグッズ
- 生活必需品
中国人が日本にやってきて買い付けて、国際便でまとめて母国に発送する光景は、もはやテレビでも映し出されているほどです。
旅費をかけて送料をかけて来日して仕入れしたとしても、それでも日本の商品を母国に持ち帰って買う人がいるということです。
収入の柱を持っていない人にとっては、かなり良いバイトになるということの現れです。
転売で並び屋をするより転売した方が儲かる
最後に、ハッキリ言えることがあります。
それは「転売で並び屋」をするよりも、転売に集中した方が収入になるということです。
なぜなら、転売で儲かるからこそ並び屋を雇えるわけで、そうでなければ並び屋を雇うことはできません。
きちんと収益が発生するビジネスモデルだからこそ、並び屋を雇って自分の時間を確保することができるのです。
一見すると、ファーストフード店や日雇い派遣で収入を得るよりも並び屋の方が時間単価が高いと思うことがあります。
しかし、その裏には転売で収入を得ている人がいるから、並び屋というモデルが生まれただけに他なりません。
これから並び屋のようなモデルが増えてくる傾向はありますが、そのように雇われるよりも、雇う側に回れるように、日々スキルを磨けた方が、より将来性のある時間投資が出来るのではないかなと思います。
それでは今回は以上となります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。