副業で断トツ人気な転売ビジネスに参入する人が増え、
それに比例して犯罪になるケースが増えてきました。
下記は一例ですが、2018年の1月頃にこのような犯罪がありました。
これはタオバオやアリババ等の中国サイトから
格安で商品を購入して、日本のAmazonで販売していたケースです。
簡単に説明すると、
「偽物を売っていたので逮捕しますね」
という事です。
副業本業問わず、非常に恐ろしい内容ですが
知らないうちに偽物を販売している事もあり、
それはいつ自分に降りかかってくるのかは、完全にはわかりません。
ただ、あなたがこの記事を見ているという事は
転売で違法や犯罪を犯したくないからだと思います。
または、あなたが行っている転売が違法なのか?の確認だと思います。
どちらかに当てはまる場合は
予防線としてそのまま読み進めて頂いた方が良いと思います。
今回は転売の違法性から、実際逮捕になった内容を書いて
あなたが犯罪を犯さないようにする為に、確認すべき内容を
書いていきますので、是非とも参考にしてください。
目次
転売ってそもそも違法なのか?合法なのか?
転売の違法性についてですが、現在の法律では
「転売行為自体は違法ではありません」
なぜなら、転売行為自体に直接関する法律があまりなく
関連する法律が特定商取引法ぐらいだからです。
(古物商については、後ほど紹介いたします)
とはいえ、方法次第では違法になる内容もありますので
今回は一覧にして、わかりやすく書いてみました。
違法な転売を一覧化してみました
・チケットを商用目的で転売する行為
・偽物商品を販売する事
・偽物を知らないうちに販売する事
・偽物を知ってて、仕入れる事
・とにもかくにも偽物はアウト!
・特に偽ブランド品はアウト中のアウト!
・お酒の無許可販売
・古物商をもたないまま、中古品を販売する
・古物商をもたずに、公的に何度も販売する
違法な転売は上記になります。
あなたがもし、上記の事を行っている場合は
早急に辞める事をおススメしておきます。
これらを一つずつ説明すると日が暮れるので
このあと、何点か解説させて頂きます。
次は予備知識として、特定商取引法について
簡単に説明させて頂きます。
特定商取引法について
特定商取引法とは、馴染みのある所でいうと通信販売や訪問販売等の
上記を含む7つの販売の種類に分けられます。
以下は、7つの分類の内訳になります。
・訪問販売
・通信販売
・電話勧誘販売
・連鎖販売取引
・特定継続的役務提供
・業務提供誘引販売取引
・訪問購入
特定商取引というのは、上記であげた
これらの販売方法から消費者を守ってくれる法律です。
(Amazon等の販売は、この類型でいうと通信販売に該当します。)
前述しました、通信販売は特定商取引法にあたるので
一定の転売行為はこの法律を持って取り締まることができるというわけです。
しかし、特定商取引法はあくまで、販売業者を対象としているので
ある程度の売り上げや、出品数がないと業者だと認められません。
つまり、
個人レベルの転売を違法だと認知するのは難しい
という事、になります。
副業の方は嬉しい内容かもしれませんね!
では、法人や事業主の場合はどうなるのか?
会社レベルや事業主の転売は違法なのか?合法なのか?
上記の流れからですと、副業レベルの場合は法律違反の立証が難しい
という結論になりました。
では、会社レベルや事業主の場合はどうなるのでしょうか?
答えを言うと、グレーよりのホワイトです。
なぜなら転売には「転売に対する意図の言及」が存在します。
本人が転売目的ではなく、個人の使用目的で買いました。
と、言ってしまえば、それは個人使用として認められやすいです。
上記で上げたスマホケースの場合は別ですが
1個2個程度なら、法律で罰する事は非常に難しくなる為
転売を事業にしている会社や事業主が存在できています。
非常に微妙な話ですが、そういうものだと解釈しておいてください。
転売は違法ではないが、実際犯罪になったケース3選
上記で書いたとおり、転売行為自体は違法でもなく
極めて合法的な商売だと定義づけしました。
これで安心して転売を事業として実践できますね!
しかし、合法だからといって法律違反になる場合もあります。
下記に法律違反になりやすいケースをまとめておきます。
チケットを転売するケース
2016年頃から、本格的にチケット転売の規制が入りました。
具体的には、各都道府県において迷惑防止条例として決定していまして
チケット転売をしてしまうと違法とみなされます。
下記の図は2016年のデータですが
このように、逮捕されるケースが増えてきたのが事実です。
チケット転売は誰でも簡単にできたからこそ
誰でも儲かったのですがチケットという商品の性質上
誰かが迷惑を受けます。
チケット転売のように、モラルに反する事は基本的にしない事をおススメしておきます。
偽物の販売、又は転売 コピー品を正規品と販売する等
偽物の販売は、そもそも偽物なので商標法違反にあたります。
特にブランド品等は、偽物の流出が非常に多いので
知らないうちに偽物を購入している事がよくあります。
ここで予防線として下記の商品は注意しましょう。
現在わかっている偽物情報を記載致します。
(他にも恐らくまだまだあります)
・ハダクリエ系全般
・boseの一部商品
・リファカラット
・ジームスシルキー
・グッドスマイルカンパニー製「霞ヶ丘詩羽」
・オランジュ・ルージュ製「ねんどろいど 刀剣乱舞シリーズ」
・グッドスマイルカンパニー製「ねんどろいど カービィ」
・ALTER製 テイルズ オブ ゼスティリア エドナ
・ALTER製 南 ことり
・ALTER製 星空 凛
・BeoPlay E8
・Astell&Kern AK T8iE MkII
・SE215 Special Edition
・etc
ジームスシルキーについては
現在、メーカー側の対応もあり偽物はとりしまる事ができたそうです。
(どうやら税関審査時に輸入を禁止したそうです。そもそもこの商品は日本製)
ちなみに、このように圧倒的に安い価格で出回っている事が多いので
フリマサイトから仕入れている人は注意して下さい。
Amazonではこんな価格で売っていますが
Amazonで売られている商品は殆どラクマから仕入れた偽物商品です。
販売してしまうと、商標権の侵害、ならびにデッドコピー品の販売で
お縄になりますので、要注意です。
ちなみに、上記は弁護士さんも介入している案件ですので
売ったらすぐに後を辿ることができる為、本当に行わないでください。
私の知人はジームスシルキーで裁判沙汰になっていたので
注意喚起させて頂きます(苦笑)
実はダメだった、お酒の販売!
お酒の販売についても、実はアウトです!
お酒を販売するには、酒類販売免許というものが必要でして
要するに免許を取得しないとお酒を販売する事ができないという事です。
免許をキチンと取得すれば販売できるのですが
免許を取得せず販売した結果、このようなニュースが見つかりました。
結果、上記のニュースについては在庫であった商品の没収と
罰金である20万円を納付し、逮捕まではいきませんでした。
しかし、犯罪は犯罪ですので覚えておくと良いと思います。
このようにオークションでも多々落札されていますが、沢山販売していると
すぐに国税が動くので、くれぐれも販売しない事をおススメ致します。
こちらの画像は何人の人が
酒類免許とってるのか気になりますね(汗)
転売で違法を犯さない為に、必ず知っておくべき3つの事
違法になるケースを理解できた所で
あなたが転売で違法にならない為に準備するべき事や、手法を解説させて頂きます。
転売といえども、小売り事業です。
長く稼ぎ続ける為には「法律的にアウトな事をしない」
これは必ず大切になってきます。
下記の内容が少しでも参考になればありがたく思います。
古物商を取得すること
古物商と聞くと、少し難しそうな印象を受けますが実際はとても簡単です。
副業の方でも取得できますので、取得しておく事をおススメしておきます。
下記に必要内容を書いておきますので、参考になればありがたいです。
必要書類について
・個人許可申請書
・住民票
・身分証明書
・登記されていない事の証明書
・略歴書
・誓約書
・HPがある場合はURLが確認できる書類
必要費用について
・取得手数料・・・19000円
・住民票代金・・・300円
・市町村で発行してもらう身分証明書・300円~600円
・登記されていないことの証明書・・・300円
・土地、建物の登記簿謄本・・・(※)600円
・登記事項証明書・・・・・・・(※)600円
(※)これは法人や古物営業所住所が個人や親族の場合必要です。
上記の書類をそろえて、お金を納めて
警察署に申請すれば最短で1ヵ月程で申請完了するとおもいます。
Amazon販売においては、古物の取り締まりがそこまで強くありませんが
今後どうなるかはわかりませんので、取得しておくことをおススメしておきます。
メーカーからの仕入れを徐々に増やすこと
やはり、安定するのはメーカーからの仕入れです。
メーカーからの仕入れですので、何かあった場合メーカーも補填してくれますし
国内メーカーでしたら、安心安全です。
転売初期の頃はメーカーからの仕入れをうまく行えませんが
転売で資金ができた人は少しずつメーカー仕入れを増やしていくと良いと思います。
TENBAI HACKSのメンバーもメーカー仕入れを行っている人はいまして
安定的に売上と利益をつくれています。例えばこんな感じで月間200個くらい売れてます。
メーカーからの仕入れは、偽物リスクもなければ値下がりリスクも低いので
やはり徐々にメーカー仕入れを増やすことが良いです。
まずは一度調べるか、専門家に聞くこと
大前提として、販売して良い商品かどうかの判断を一度、自分で調べる事
Google で
「商品名 + 偽物」
「商品名 + 裁判」
「商品名 + 真贋」
等のように、過去のケースや偽物の調査履歴を調べると良いです。
このように調べるだけで、危ない商品を販売するリスクはなくなりますし
転売で違法性のある商品や、犯罪に巻き込まれることもなくなります。
ただ、Googleで調べてもわからない場合や
法律ベースで安全性を理解したい場合は弁護士に依頼すると良いと思います。
弁護士は法律を照らし合わせた上で、やって良い事、悪い事を教えてくれるので
販売に悩む商品は必ず弁護士に相談するようにしましょう。
私は輸入商品を販売する際、必ず専門機関に相談しますが
こちらの相談内容が明確だとサクサク話が進むので
事前に知らべた上で相談に行く事が大切だと思います。
転売の違法性について、今後の対策と所感をまとめてみました
今回の記事は転売の違法性について書かせて頂きました。
転売は正しく行えばいつまでも稼げるとは思いますが
ある程度の規模になったときに、転売のボリュームは必然的に減ってくると思います。
そのある程度の規模までは転売を積極的に行っていくべきだと思いますが
違法になる事だけはやらないという事を徹底すべきだと思います。
犯罪を犯すだえで、事業だけではなく自分の人生までも台無しにしてしまうので
うまくいきすぎている時こそ要注意です。
それでは、今回の記事は以上になります。
最後までご覧下さり有難うございました。
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