若い人を中心にフリマアプリと言えばメルカリを使っている人が多くいます。オークションアプリではヤフオクが有名かもしれません。
それらのアプリに対抗して、2018年の2月から旧ラクマとフリルが統合して新ラクマがリリースされました。ラクマ大企業である楽天が運営しており、CMや広告を積極的に行い、メルカリやヤフオクに対抗しようと動き始めています。
まだリリースされて数か月ですが、評判も良く利用者も順調に増えてきているみたいです。メルカリと大きな違いと言えば、販売手数料と振込申請してから入金までの日数が挙げられます。
また、楽天と言えば楽天市場や楽天スーパーポイントが思い浮かぶと思います。そういったラクマ以外のサービスも展開している楽天は利用者に様々な特典を用意しています。
メルカリに少しずつ近づいてきているラクマですが、今回はラクマの販売手数料や出品、購入で必要な手数料はいくらなのか、その理由などを紹介してきます。
目次
ラクマ手数料解説
ラクマを利用する際に、いくつか手数料が必要になってきます。しかし、上手に利用すれば手数料がほとんどかからずに済むこともあります。
販売手数料(出品・落札手数料)
まず、フリマアプリを利用している人が気になるのは販売手数料になります。他のフリマアプリでは、出品手数料や落札手数料といった形で利用者から手数料を取っています。
メルカリの場合
メルカリでは、販売手数料として販売価格の10%を出品者から徴収しています。
少額な小物などであれば、手数料はそこまで気にならないかもしれません。しかし、高額な商品の場合10%というのはかなりの額になってきます。
出品者は仕方がないという気持ちもありますが、出来れば手数料はかからない方が良いと思うのが普通でしょう。
ヤフオクの場合
ヤフオクでは、有料のヤフープレミアム会員であるかどうかで出品できる数や手数料も変わってきます。
基本的には8.64%の落札手数料がかかり、プレミアム会員でない場合は10%となります。しかし、出品する商品のジャンルによって手数料が変わってきます。
車やバイク、ボートなどを出品する場合は、落札手数料だけでなく出品手数料もかかる物もあります。約2,000円~3,000円かかるので出品者にはかなり負担と感じるかもしれません。
ラクマの場合
メルカリやヤフオクに対して、ラクマでは販売手数料が無料になります。
出品手数料ももちろん必要なく、売れたお金はラクマ側に取られることなくそのまま手に入れることが可能になっています。
出品者からすれば、メルカリやヤフオクよりも断然ラクマの方が良いと高評価なコメントや書き込みが見受けられます。
振込手数料
商品を販売して得た売上金を現金として銀行へ振り込んでもらう場合、どのフリマアプリも手数料がかかってきます。
しかし、やり方を工夫すれば手数料を無料にすることも可能です。
メルカリの場合
メルカリでは、振込手数料は1万円以上であれば無料になります。
銀行口座は特に指定はなく、一般的な銀行口座であればどこでも問題ありません。
利用者としては、特に使っている銀行口座を振込先に登録すればストレスなく使いやすいはずです。
ヤフオクの場合
ヤフオクでは、ジャパンネット銀行を利用して、一定条件を満たせば手数料は無料で売上金を入金することが可能になります。
また、ヤフオクではTポイントと提携しているため、利用方法によってTポイントも貯めることが出来ます。しかし、他の銀行では手数料がかかってしまうので利用者によって変わってしまいます。
ラクマの場合
ラクマでは、楽天銀行を使えば振込手数料が無料になります。ただし、メルカリ同様に1万円以上での振込申請が条件となります。
1万円未満の申請では1件につき210円の振込手数料が必要になります。楽天銀行以外の口座へ振込申請の場合も、申請額に関係なく1件につき210円の手数料となります。
また、ラクマの場合は申請額は1,000円以上500,000未満となるので、50万円以上の場合は申請額を複数回に分けて行います。
決済手数料
出品者としてではなく、購入者として利用した場合は決済手数料が主にかかってきます。
メルカリ・ヤフオク
メルカリやヤフオクでは、商品を売って得た売上金を銀行口座へ振込申請せずに購入代金として利用することができます。
売上金を購入代金として利用した場合には、手数料などはかからず無料で利用することができます。また、クレジットカードなどを利用すると一定額以上の利用では無料になるなど便利に使うことができます。
しかしコンビニでの振込みや、アカウントへ入金する場合など、やり方によって手数料が発生する場合もあります。詳しくはそれぞれのサイトでチェックして利用しましょう。
ラクマ
ラクマでは、旧ラクマに比べて決済方法が増えてお得に利用することができるようになりました。支払い手数料は以下の通りになります。
支払い手数料
コンビニ…100円
銀行ATM/郵便局…100円
クレジットカード…無料(※現在無料キャンペーン実施中)
楽天ペイ…無料
auかんたん決済…100円
d払い(ドコモ)…100円
ソフトバンクまとめて支払い…100円
LINE Pay…無料
Paidy…無料
ポイント/売上金払い…無料
新ラクマになり、各携帯会社の携帯払いができるようになりました。また、ラインペイなど若い人にも使いやすいように追加されました。
クレジットカードについては、現在のところ無料キャンペーンをしていますが、メルカリなどが無料であることを踏まえると、無期限の延長の可能性もあります。(2018年4月末現在)
また、楽天ペイなどを利用すれば楽天ポイントの利用も可能なので、他のサービスで貯めたポイントを使ってお得に利用することができるでしょう。
ラクマの利益はどこから?
メルカリやヤフオクといった利用者数の多いフリマ・オークションアプリでは、手数料を利用者からいただいて運営資金として使っています。
しかし、ラクマではあまり手数料がかかることはありません。手数料を無料にできるカラクリはどうなのでしょうか。また、無料は永続的に行われるのでしょうか。
楽天グループ
楽天と言えば、楽天市場、楽天トラベル、楽天イーグルスなど日常生活から娯楽まで様々なところで楽天とつながっています。
また、コンビニやスーパー、ガソリンスタンドまで全国で楽天ポイントの利用ができるので、様々な人に認知されている会社だと言えます。
潤沢な資金
ラクマの販売手数料が無料である理由はズバリ、楽天が行う様々な事業で得ている潤沢な資金があるからではないでしょうか。
メルカリやヤフオクも8~10%もの手数料を取らなければ運営できない状況で、ラクマでは一切の手数料を取らずに運営ができています。
それを踏まえると、楽天は他の事業で得た巨額の資金をラクマの運営資金へ回していると考えられます。しかし、それはメルカリと同等の利用者数を獲得するための「広告費」として暫定的に行っていることかもしれません。
将来的には何らかの手数料を取り、事業化してくと考えられます。ただし、今現在では有料化の話は出ていないので積極的に活用するのが良いでしょう。
楽天会員
もう1つの理由として考えられるのは、ラクマだけでなく楽天会員として他のサービスを利用してもらうためです。
ラクマを利用するためには楽天会員の登録も同時に必要になってきます。楽天会員になれば、楽天市場や楽天トラベルなど様々なサービスも紐づけすることができます。
また、楽天銀行や楽天カードも契約してもらうキッカケにもなり、そういったサービスを利用してもらうことで手数料や利益を得ることができるのです。
利用者としても損をするわけではなく、楽天としても様々なサービスの利用者の囲い込みができるため、win-winの関係になるのではないでしょか。
メルカリに対抗できるか
ラクマを運営する楽天の目的として、認知度のアップを図り、利用者数を伸ばして楽天会員数を増やそうとしています。しかし、新ラクマがリリースされて評判は良いものの、メルカリの登録者数にはまだまだ届いていないのが現状のようです。
手数料が無料というメリットがある反面、登録者数がメルカリに比べると圧倒的に少なく、商品が売れないという声も多く聞かれます。
フリマアプリのベテランユーザーからすると、現状ではメルカリをメインで使い、人気のある商品などはラクマも利用していくといったスタイルが定着しているようです。
1年ほど経てば、また違った声が聞かれるようになると思いますが、全ては登録者数によって変わってくるのではないでしょうか。
楽天銀行を使ってもっとお得に
様々な事業を展開している楽天の提供するサービスの1つに楽天銀行もあります。上記で説明したようにラクマを利用する場合に楽天銀行を使えばお得に利用することができます。
優待などのメリット
ラクマにおいて楽天銀行を使うメリットがいくつかあります。例えば振込手数料の無料や口座開設の手軽さ、楽天ポイントの獲得などのメリットが挙げられます。
メリットを多く受けるためには一定条件を満たす必要はありますが、難しい条件ではないので心配はいりません。
振込手数料の無料
ラクマを利用するにあたり、振込申請をする際に楽天銀行の口座を登録すれば振込手数料を無料にすることができます。振込手数料を無料にするためには、振込申請の金額を1万円以上にする必要があります。
ただし、1万円以下の場合は1件につき210円の振込手数料がかかってしまうので注意が必要です。また、楽天銀行以外の銀行口座では申請額に関わらず1件につき210円の手数料がかかるので、出来るだけ楽天銀行の利用をお勧めします。
ATM利用手数料の無料
楽天銀行で給与の受け取りなど、一定条件を満たすとコンビニのATM利用手数料が毎月5~7回無料で利用することができます。
一般的な銀行では、利用手数料の無料は3~4回が多いですが、それに比べてお得に利用することができます。細かい条件や優遇内容は、楽天銀行のサイトからチェックしてみましょう。
口座開設の注意点
お得に使えるように口座開設をしていく場合、いくつかの注意点があります。
未成年の場合
楽天銀行では、20歳未満の未成年の人は、口座開設には親の同意が必要になってきます。また口座開設をするためには、本人だけでなく、親の身分証明書の提出も必要になります。
ただし、12歳以下の子供は親の同意があったとしても本人名義の口座開設は不可になります。そういった場合は、口座やアプリの登録はすべて親の名義で行い、管理も親にお願いするようにしなければなりません。
口座開設に必要な物と提出方法
口座開設の際に提出する身分証明書には、有効な物を用意しなければなりませんが、種類によって変わってきます。
身分証明書として認められる物には、運転免許所、保険証、パスポート、住民票、マイナンバーカード、年金手帳などがあります。
その他の有効な身分証明書は楽天銀行の口座開設のページでチェックをしましょう。有効な身分証明書の準備ができたら楽天銀行へ提出していきますが、方法としては3つあります。
1つ目は、ラクマの登録アプリを使ってアップロードしてデータとして提出する方法です。これは最も簡単に最短で提出できるのでお勧めの方法です。
2つ目は配達員に必要書類を届けてもらった際に配達員に身分証明をチェックしてもらう方法になります。楽天カードの作成でも同様の方法があるので、やったことがある人がいるかもしれません。
3つ目は郵送による提出になります。コピーしたり到着までに時間がかかるのであまり利用する人はいないかもしれません。
お得な情報を常にチェック
メルカリ、ヤフオク、ラクマそれぞれ特徴も違い、使い分けて利用していくのが最も良いかもしれません。利用者のスタイルや、考えによってどれがお得になるかは変わってくるはずです。
どれがベストかは一概には言えませんが、総合的にはラクマが手数料もかからず、最もお得に利用できると言えます。利用者数では、まだまだメルカリには劣りますが、商品の出品方法など工夫すれば売れないことはありません。
売上金をできるだけ減らさないためには、サイトや口コミなどの情報を常に仕入れることが大切です。常に最新の情報を仕入れることが、出来る限りのリスクを減らすことに繋がるはずです。