アマゾンや楽天市場といった巨大ネットショッピングを利用する人は年々増加しています。取り扱われている商品も、全て生活や趣味で必要な物が揃うほど多くあります。
そういったネットショッピングの影響か、メルカリやヤフオク、ラクマなどのフリマアプリも成長を続けており、毎日膨大な量の商品が出品されています。
多くの商品が日々取引されて、全国各地で、海外からも多くの商品が届けられています。それゆえ荷物を届ける運送会社も、様々な種類の配送方法を用意しており、利用者も手軽に配送ができるようになってきました。
しかし、慣れていない人にはどのような配送方法が良いのか、それぞれの特徴やメリットはどうなのかといったことがあまりわからないと思います。
そこで今回は、手ごろな料金で手軽に配送ができるクリックポストという配送方法を中心に、他の運送業者も含めた配送方法との比較などを紹介していきます。
目次
クリックポストとは?
クリックポストは、日本郵政が提供している配送サービスの1つになります。メルカリなどフリマサイトで全国各地に発送を頻繁に行っている人は特にお得に使えるサービスとなっています。
クリックポストの特徴
クリックポストには6つの特徴があります。
①日本全国一律164円
②ネットで運賃決済
③ラベルの手書き不要
④ポスト投函OK
⑤郵便受けに配達
⑥追跡サービス
日本全国一律164円
クリックポストの特徴の中で最も魅力的なのが配送料の安さではないでしょうか。全国どこから送っても164円で商品を届けることが可能です。
多くの配送方法では地域間の距離によって値段も大きく差があり、北海道から沖縄へ配送を行うとサイズによりますが1,500円から3,000円を超えてしまいます。
大きさなどの制限はありますが、規定内であれば同じ距離でも164円で届けることが出来るのです。日本郵政は郵便局を全国各地に持っているため、運送業者の中でもこれは強みであり、安さを実現できる理由の1つでもあると思います。
ネットで運賃決済
頻繁に発送作業をしている人ほどメリットを感じると思いますが、配送料の支払をネットで行えると良い評判を聞きます。
クリックポストではYahoo! JAPAN IDの取得とYahoo!ウォレット(クレジットカード払)の利用登録が必要になりますが、1度登録をしてしまえば時間や手間もかからずに発送が完了できます。
わざわざ郵便局の窓口やコンビニで支払いをしなくても、自宅で済ませることができます。そのため、時間の短縮にもつながらり面倒な作業もなくなります。
また、クレジット決済での支払いなのでポイント還元率の高いカードを利用すれば、カード会社のポイントももらえてお得に利用することも出来ます。
さらに、Yahoo!ウォレットではTポイントも貯まる方法があるので、しっかりと情報収集をしてお得に利用していきましょう。
ラベルの手書き不要
こちらも、自宅で事前にラベルをプリントして貼り付けるだけなので、窓口やコンビニで伝票を書く手間が省けます。取引の際にラベル発行も出来るので、取引成立後すぐにプリントして発送することで、利用者には好評のようです。
ポスト投函OK
事前に配送料の支払は終えているため、郵便局の窓口やコンビニで手続きを行う必要がありません。自宅近くや職場の通勤途中のポストに入れるだけで発送ができるので、はがきと同じような感覚でできます。
郵便受けに配達
配送方法によっては直接受け取りといった方法もありますが、購入者も忙しい人も多いため、ポスト投函で配達を完了できるクリックポストは双方にメリットがあります。
特に若い人の利用が多いメルカリでは、不在伝票による再配達など難しい人も多いはずなので、そのような人は助かるサービスであると言えます。
追跡サービス
ネットでの買い物では、商品が無事に届けられているかどうか気になる人も多くいます。追跡サービスは、発送する際に追跡番号が発行されるので、それを購入者へ伝えればお互いに荷物の所在を知ることが出来るので安心して荷物を待つことが出来ます。
メルカリなどのフリマアプリで、よくトラブルになりやすい荷物の配送に関しては必須のサービスと言えるでしょう。
利用時の注意点
クリックポストが適用されるサイズと重量は以下の通りになります。
長さ→14~34cm
幅→9~25cm
厚さ→3cm以内
重量→1kg以内
このようなサイズとなっています。メルカリでは、小物や軽い商品の取引が非常に多いので、そういった商品を取り扱うときにはお得に利用することが出来ます。
他の配送方法はどんなのがあるのか?
クリックポスト以外にも、大手運送会社がそれぞれサービスと提供しており、それぞれメリットのある配送方法があります。
らくらくメルカリ便(ネコポス)
メルカリがヤマト運輸と協力して提供しているサービスになります。アクセサリーやスマホ関係、薄手の衣類などを中心に利用しやすい配送方法になります。
ネコポスの規定サイズと重量
ネコポスも、クリックポスト同様に小物サイズの配送サービスとなります。
長辺→31.2cm以下
短辺→22.8cm以下
厚さ→2.5cm以下
重さ→1Kg以内
ただし、角形A4サイズ以内といったようにサイズの規定があります。クリックポストは最低の長さがありますが、ネコポスでは小さい分には問題ありません。
配送料金
気になる配送料金ですが、全国一律195円となっています。値段で見ると、クリックポストより多少高い配送料金のため、クリックポストのサイズで問題がなければそちらを利用したほうが良いと言えます。
しかし、料金面以外でもサービス内容に違いがあるのでそれらを紹介していきます。
宛名伝票
クリックポストでは自宅に印刷が出来て、配送作業の時間短縮になりますが、ネコポスでも手軽なサービスがあります。ネコポスではヤマトの窓口や全国のファミリーマートで配送が可能となっています。
また、伝票を手書きで行うのではなく、取引時にメルカリで発行されるQRコードをお店に持っていきます。ファミマではファミポート、ヤマトの窓口でも専用の端末があるので、QRコードを読み込ませれば、自動で伝票が印刷されます。
さらに、匿名での配送も可能なので、ネット取引で心配される個人情報の漏えいリスクを減らすことも可能です。そういった点では、クリックポストよりもネコポスの方が便利だと感じるかもしれません。
追跡サービスと補償
追跡サービスに関しては、ネコポスもクリックサービス同様についているので、荷物の所在確認は出来ます。また、ネコポスではメルカリによる補償も付いています。
商品が破損したり、紛失した場合にはメルカリが商品代金を全額補償するといった内容です。あまり配送での紛失や破損はありませんが、補償があると安心して発送が行えると思います。
その他の配送方法(ヤマト運輸)
ヤマト運輸が提供する配送方法には大きく他に2つあります。1つは、宅急便コンパクトで、もう1つは通常の宅急便になります。
いずれもネコポスやクリックポストなどの小型の荷物で対応できない場合に、こちらを利用していきます。
宅急便コンパクトの特徴
子供服や小型のおもちゃ、雑貨などに剥いている配送方法になります。料金は全国一律380円で配送することが出来ます。
発送作業や手続きなどは、ネコポスと同じですので心配なく作業が出来るはずです。
宅急便の特徴
こちらは、通常の宅急便同様に3辺の合計の長さを測って料金を出していきます。最も小さい60サイズでは全国一律600円ですが、大きくになるにつれて最大150サイズで1,500円にもなってしまいます。
大きな商品では仕方がない事ですが、梱包や箱のサイズなど無駄のないように行って可能な限り小さなサイズで送れるように努力すると良いでしょう。
その他の配送方法(日本郵政)
クリックポストをはじめとする日本郵政の配送方法で、メルカリと協力して提供している配送方法は他に2つあります。1つはゆうパケットで、もう1つはゆうパックになります。
ゆうパケット
ゆうパケットは全国一律175円でA4サイズ以内の荷物で利用することが出来ます。しかし規定サイズはクリックポストとほぼ変わらないので、料金的にもクリックポストを利用したほうが良いかもしれません。
ゆうパック
ゆうパックはヤマト運輸の宅急便と同様のサイズや料金となります。ただし、ゆうパックは60サイズ~100サイズまでしか利用できないので、それ以上の荷物は宅急便を利用するか、複数に分けて発送するしかありません。
料金は宅急便と同じなので、どちらでも問題ないと思います。
商品の内容によって使い分けるとお得!
値段で言えば、クリックポストが最もお得に配送することが出来ます。メール便などの更に小さな小物であれば、もう少し安く配送することは可能ですが、かなり利用できる商品が限られるので今回は比較対象としません。
商品の大きさだけでなく、重さによって、同じサイズでも利用するべき配送方法が変わってくるので、大きさと重さをいくつかのカテゴリーに分けて紹介していきます。
軽くて小さい荷物
荷物が軽くて小さい場合には、クリックポストやネコポスが便利です。また、発送作業をする自宅などの近くにあるのが郵便局なのか、ローソンなのか、ヤマト営業所なのかなど、発送するための時間なども判断材料として考慮しましょう。
いずれも値段に差はあまりありませんが、利用頻度の高い利用者であればやはりクリックポストを利用していくのが良いでしょう。
重くて小さい荷物
荷物が小さくても、重い商品もあります。そういった場合には、クリックポストとネコポスは1kgまでしか対応できないので、違う配送方法が必要になります。
その場合に便利なのがレターパックになります。レターパックには2種類あり、専用の封筒を利用します。レターパックライトは厚さが3cm以内で、重さは4kg以内になります。もう1つのレターパックプラスは、重さは同じ4kg以内ですが厚さは専用の封筒に入れば制限はありません。
また、レターパックライトはポストへの投函配達になりますが、プラスの方は直接受け取りになるので、取引をする相手と相談の上で決めると良いでしょう。
軽くて大きい荷物
大きな荷物になってきた場合には、ゆうパックか宅急便を利用していきます。すでに上記で説明したように、60サイズから100サイズまではどちらも同じ料金で配送ができます。
しかし、それ以上の荷物であれば宅急便を利用するようにしましょう。ただし、なるべく過剰な梱包は避けて、壊れやすい部分を中心に行えば、サイズも1段階小さくて済む可能性もあります。
何度も経験をして梱包方法のコツをつかむようにしましょう。
重くて大きい荷物
最後に、重くて大きい荷物になります。サイズとしては宅急便の方が選択肢も多くあるので便利ですが、宅急便にはそれぞれのサイズで重さの上限があります。
例えば60サイズでは2kgまで、80サイズで5kgまで、100サイズで10kgまでとなっています。最大の150サイズで25kgまでとなっていますが、サイズと荷物を総合的に見て大丈夫か判断しましょう。
しかしゆうパックでは、60サイズでも最大の100サイズでも重さの上限は25kgとなっています。もし、非常に重い荷物であればゆうパックを利用した方がお得になるでしょう。
取引相手を考えた配送方法を
お互いに安く購入したいという購入者側の希望と、高く売りたいという出品者側の希望があった時に取引が成立して進んでいきます。
確かに、慣れていない人が梱包をしたり発送作業をしたりするので、ミスもあるかもしれません。また、配送料金の安さを求めすぎてトラブルになる可能性もあります。
しかし最も大切なのは、購入者の元へ無事に商品が届くことではないでしょうか。梱包が雑であったり、サイズを無理やり1段階小さい方法で送るなどの行為は、購入者を不快にさせてしまうことも考えられます。
配送料が全国一律であれば問題ありませんが、サイズによって変わる配送方法の場合には梱包をした状態でのサイズを発送前に測り、取引相手に配送料も含めて納得してもらってから作業を行いましょう。
しっかりと、それぞれの配送方法の規定サイズや重量を理解しておくことで無駄なお金もかからずに取引を行うことが出来るでしょう。