ヤフオクの評価といえば、言わばそのストアの信頼度を示す指標にもなるので評価はあなたの利益に直結してくる非常に重要な役割を持っています。ただいくら気を付けていても、落札者によっては神経質に見る方もおり、少しでも納得いかないと悪い評価を付ける人もいます。
また中には落札する気もないのにいたずらで入札され、結局支払われずに入札をキャンセルする羽目になった…と言うケースも珍しくありません。いたずら入札ではこちら側に落ち度がない場合でも「非常に悪い」の評価を付けて来る人もいます。
しかし残念ながらヤフオクの規定では評価を削除する事ができません…ただし!こういったいたずら入札によって受けた不当な悪い評価は実は消す事ができたり、いたずら入札を未然に防ぐ事ができます!
そこで今回はヤフオクの悪い評価を削除する方法と、その対策についてまとめましたのでご参考にしていただければと思います。意外と知らない方も多いので、消せる評価はしっかりと消しておきましょう!
目次
悪い評価はどういった場合に付いてしまう?
ヤフオクではオークション終了後に取引相手に対して5段階で評価します。この評価は評価に応じた「評価ポイント」が加算され評価ポイントの合計がその人の「総合評価」になります。評価は以下5段階で評価する事ができます。
1.非常に良い+1
2.良い+1
3.どちらでもない0
4.悪い−1
5.非常に悪い−2
この「非常に悪い」の評価だけは絶対に避けるようにしなければいけません。商品の発送が遅かったり、落札後の入金が遅れたりすると、相手に悪い評価を付けられる可能性が高いので、最低でも2〜3日以内には対応するようにしましょう。
ただし、システムによってどうしても「非常に悪い」が付いてしまうケースがあります。それが「出品者都合によるキャンセル」と「落札者都合によるキャンセル」です。
出品者都合によるキャンセル
落札されたオークションにて商品が破損するなどして、販売できる状態になくなった場合は「出品者都合によるキャンセル」を行います。ただし出品者都合によるキャンセルの場合、出品者に自動的に「非常に悪い」の評価が付いてしまいます。
またキャンセルする場合は落札システム手数料540(税込)が発生してしまうので注意が必要です。やむを得ない場合を除き基本的に出品者都合によるキャンセルはしないようにしましょう。キャンセルの方法は以下の手順で行います。
1.マイオークションより出品終了分を表示します。
2.削除したい落札商品の商品名をクリックします。
3.削除したい落札者の削除理由で、「出品者都合」または「落札者都合」を選択します。
ヤフオクでは無在庫販売は禁止されていますので、在庫が無くてキャンセルという事にはならないようにしましょう。
落札者都合によるキャンセル
落札されたけど落札者と連絡が取れない、いつまでたっても入金がされない、もしくは落札者からキャンセルしたい旨の連絡があった場合落札者都合によるキャンセルを行います。落札者都合によるキャンセルの場合、落札者に自動的に「非常に悪い」の評価がつきます。
そして一番タチの悪いのがいたずら入札です。いたずら入札をされた時にもキャンセルする事になりますが、この場合でもやはり落札システム手数料がかかってしまいます…さらにキャンセルをして悪い評価が付いた逆恨みから、こちら側にも悪い評価を付けてくる、いわゆる「報復評価」をしてくる人もいます。
しかし、こういったいたずら入札による不当に受けた評価は実は削除する事ができます。
不当な評価を削除する方法とは?
まず通常ヤフオクの規定では評価を消す事ができません。ただしいたずら入札などによって受けた不当な評価に付いては、ヤフーで認められれば削除する事がきます。つまり自分のミスなどによって付いてしまった悪い評価などは残念ながら消すことがで来ません。
では不当に受けた悪い評価はどのように消すのでしょうか?
いたずら入札トラブル申告制度を活用する
ヤフオクには落札者との連絡が取れなくなったりと、いたずらによる入札と思われる場合にヤフオクから救済措置を受けるためのための制度です。いたずら入札申告制度は以下の手順で行います。
※申請フォームはこちらから
リンクから入っていただくと、いたずら入札申告制度の規定が表示されますので
一番下の確認欄にチェックを入れ、「いたずら入札トラブル申告制度を利用します」をクリックします。
次に入力フォームに必要事項を入力していきます。
「お問い合わせの詳細」については具体的に記載し、文句を書くのではなく、何度も連絡したが返答がなかった旨を丁寧に伝えましょう。相手も人なのでだらだらと文句が書いてあっても救済しようと思ってはくれません。
入力が完了し送信されると受付番号が表示されます。回答までは数日かかるので根気よく待ちましょう。
審査が終了するとヤフーより審査結果がメールで来ます。
いたずら入札とヤフーが判断した場合は救済措置の適用により、悪い評価が消えるようになります。
不当な評価を消すための条件
いたずら入札申告制度は利用する際には、3つの条件を満たしておく必要があり、条件が満たされていない場合、何回申告しても救済措置の適用になりません。
申告する際の3つの条件は
・落札者に対して複数回連絡したが連絡が取れなかった、または1度は連絡が取れたが再び連絡が取れなくなった
・複数回の連絡の一部に、連絡掲示板を使用している
・申告前に落札者を削除している
いたずら入札申告制度の申告をする際は条件を満たしているかを事前に確認しておきましょう。
制度の適用にならない場合もある
削除したい評価があったとしてもそもそも制度の適用にならない場合があり、この場合もいくら申告しても救済措置を受ける事が出来ません。
制度の適用外になるケースは
・ヤフーの提供するサービス内で、規約違反を行った事がある場合
・IDの削除、利用停止もしくは利用制限された事がある場合
・利用料などの支払いが不履行または遅延した事がある場合
・オークション終了後43日以上経過している場合
・取引した商品が出品禁止物である場合
・出品情報が異なる内容を前提とした取引だった場合
以上のようなケースに該当する場合は制度の適用を受けられないので注意しましょう。
不当な評価は確実に削除できるの?
残念ながら申告したからといっても必ず評価が削除されるとは限りません。条件も満たしているし、制度の適用外でもない場合であってもヤフーがいたずら入札であると判断した場合のみ制度の適用が受けられるので結局はヤフーに委ねるしかないという事になります…
ヤフーのサービスを使ってる以上仕方ない事かも知れませんが、明らかに不当な評価は消して欲しいものですね。
あらかじめ不当な評価を付けられないための対策をしておこう!
評価の削除は簡単には消せないという事が分かっていただけたかと思います。ただ事前にいたずら入札や態度の悪い方からの入札を未然に防ぐ事ができたらと思いませんか?実はヤフオクにはいたずら入札や評価の悪い方からの入札をある程度拒否したり、制限したりする事ができます。
落札されてからでは遅いので、事前にしっかりと対策をしておきましょう!
事前に悪質な落札者かどうかチェックする
その人が過去にヤフオクでどういった評価を受けたかを一瞬で見る事できるサイトがあります。それが「評価探偵」というサイトです。このサイトは検索したい人のヤフーIDを入力する事で、出品者としての評価、落札者としての評価を数値化して見る事ができます。
事前に入札している人のIDを検索する事で、きちんと最後まで取引してもらえるかどうか?という指標にもなります。逆に落札したい商品があった場合、その商品を出品している人のIDを検索する事で、ちゃんとした商品を出品しているかどうか?
偽物の可能性がないか?などの判断材料にもなります。そして入札している人がいたずら入札の可能性があると思ったら入札を取り消す事もできます。
入札の取り消し方法は、
マイオークションから「出品中」を表示させます。
続いて入札の取り消しを行いたいオークションの「管理」をクリックします。
最後に「入札の取り消し」をクリックし、入札を取り消したい入札者を選択し取り消します。
さらに入札を取り消した場合、再度そのオークションに再入札する事が出来なくなるので、いたずら入札を排除する事ができます。ぜひ評価探偵を活用していきましょう!
ブラックリストに入れて入札を拒否する
また評価探偵で見つけた危ないIDはブラックリストに入れておく事もお勧めします。取引したくない利用者をブラックリストに登録する事で、入札、質問、値下げ交渉などを拒否する事ができます。またブラックリストに登録しても相手には通知されず、相手の出品もこちらからの入札などはできません。
ブラックリストへの登録は
1.マイオークションから「その他の設定」をクリックします。
2.各種設定より「ブラックリスト」をクリックします。
3.ブラックリスト登録欄でブラックリストに登録したいIDを入力し登録します。
ブラックリストに登録するだけでかなりいたずら入札は防げますので、危ないIDはぜひ登録しておきましょう!
入札制限を設定しておく
ヤフオクでは入札する際に一定以上の評価が無いと入札できないように制限する事ができます。
・総合評価での制限
・悪い評価の割合での制限
の2つがあります。総合評価での制限は総合評価が「新規」または「0」以上の人が入札できます。嫌がらせをする人は新規にIDを作っていたずら入札などを行う事が多いので、入札を制限できます。悪い評価の割合での制限は、6人以上の評価を受けている場合「悪い」「非常に悪い」の割合が20%未満の時入札できます。
例えば
非常に良い・良い 8
どちらでも無い 0
非常に悪い・悪い 2
の場合6人以上から評価を受けていますが、「悪い」「非常に悪い」の割合が20%を超えているためこの方は入札する事ができません。悪い評価が多い人からの入札を防げるので、トラブルが起こりにくくなります。出品する際は設定しておきましょう!
残念ながら悪い評価を付ける人はいなくならない…
入札制限やブラックリストに登録したとしてもいたずら入札などは完全に防げる訳ではありません。またどんなに丁寧に対応しても悪い評価を付ける人というのもいなくなりません。大事なのは悪い評価をつけられたり、いたずらで落札されたからといっていちいち一喜一憂しないという事です。
もちろん対策を取る必要はありますが、起こってしまった事は素直に受け止め、次の事に集中しましょう。怒る事に労力を使うよりも、利益を出す事に労力を使う事が将来の大きな財産になります。ぜひヤフオクの機能をフル活用して、売上を伸ばしていきましょう!