日本では国内で販売のスマホしか利用できない、と思っていませんか?
実は海外から個人輸入したスマホでも国内で利用できます。
海外のスマホはSIMフリーとなっており、
SIMカードを入れれば国内でも使えるのです。
つまり格安携帯会社が利用できるようになるので、
利用料金などに大きなメリットが生まれるわけです。
当記事では、スマホを海外から個人輸入するメリットと注意点について徹底解説します。
メリットも重要ですが、
マイナス面も理解した上でスマホを個人輸入するか判断しましょう。
海外のスマホに興味がある人はぜひじっくり読んでみてください。
目次
スマホを個人輸入するメリット4つ!
スマホを海外から個人輸入するメリットを4つ紹介します。
・スマホの利用料金を安くしたい人
・いち早く最新機種を手にいれたい人
以上に該当する人は必見です。
スマホの利用料金が安くなる(SIMフリーである)
海外から個人輸入したスマホはSIMフリーです。
つまり格安携帯会社を利用できるようになるので、
大手キャリアを利用するよりもコストが圧倒的に安くなります。
例えば大手3キャリアの月額料金の平均は、
MMD研究所調べによると8,000円弱です。
※MMD研究所・・・スマートフォン、タブレットを中心とした消費者動向や市場調査するリサーチ機関
一方で格安携帯会社の料金は、
プランにもよりますが毎月の平均価格は3,000円から4,000円とされています。
つまり月々にかかってくるコストが半分程度になるわけです。
もちろん大手キャリアの料金には端末代金もかかってきますが、
年間で50,000円近い金額の差が生まれる可能性もあり、
1年弱で端末代金を取り戻せるケースも珍しくありません。
スマホの利用料金が安くなる、
というのはスマホを個人輸入するメリットの中でも特に注目すべきものの一つです。
最新機種が手に入りやすい
スマホですが、
国内よりも海外のほうが早く販売されています。
例えばiPhoneですが、
日本で販売されるよりもアメリカや香港のほうが早いことは。
iPhoneファンには周知の事実です。
意外に思うかも知れませんが、
国内メーカーのXperiaも香港や台湾の方が発売は早い、
といった特徴があります。
中には海外にしか存在しない低コストの機種もあります。
つまりスマホの個人輸入の場合は、
国内で販売されているスマホを狙っているだけのケースよりも、
より選択肢が広くなるわけです。
多くの機種の中から、
あなたにマッチングしたものを選べるようになりますよ。
特にスマホを利用する頻度が高い人は、
海外のハイスペック機種を手に入れたいのではありませんか?
国内販売を待ってもいつになるかわかりません。
個人輸入を利用すれば、
国内販売されるかわからないようなスマホであっても手に入りますよ。
システムのアップデートが早い
スマホを快適に使うために欠かせないのがシステムのアップデートです。
海外のスマホに関しては、
システムのアップデートが国内のものよりも早く行われる傾向にあります。
つまり何かしらの欠陥があったとしても、
国内スマホに関しては修正されるまでに時間がかかってしまう可能性も少なからずある、
ということです。
実は国内スマホのシステムアップデートが遅いのには、
ある要因が絡んでいるとされています。
お気づきの人も多いと思うのですが、
国内スマホって、
プリインストール(購入したときから入っている)のアプリが多いです。
アプリが多すぎることによってシステムのアップデートの開始が遅れ、
結局不具合がある状態で使い続けなければならないことも・・・。
海外スマホであればスムーズにシステムアップデートがされやすく、
快適に利用できるわけです。
海外のスマホはおすすめです。
海外でもスマホが利用できる(プリペイドSIMが必要)
海外スマホですが、
当然SIMフリーです。
実はSIMフリーだからこそ、
様々な場面で活躍してくれるわけです。
海外でスマホが利用できる、
という部分もSIMフリーだからこそです。
海外では「プリペイドSIM」なるものが販売されています。
プリペイド式のSIMであり、
月額料金は発生しません。
プリペイド式のSIMであってもデータ通信や通話も可能です。
海外スマホであれば、
現地で販売されているプリペイドSIMを購入し、
端末に入れるだけでスマホをそのまま利用できるのです。
SIMフリー端末であるからこそ海外のプリペイドSIMが使えます。
もちろん国内の大手キャリアのスマホであっても、
海外で利用できるケースはあります。
しかし海外で利用できるプランに加入する必要があります。
また海外利用時には高額なパケット通信料が発生することも・・・。
実際に海外旅行中に国内キャリアのスマホを使っていたら、
のちに数万円や数十万円請求された、
といったケースも報告されています。
ちなみに海外でもスマホを利用しようと考えている人は、
「デュアルSIM」機能がついているものを選びましょう。
デュアルSIM機能ですが、SIMカードを2つ挿入できます!
つまり国内SIMと海外SIMの2つを同時に挿入したままにできるので、
海外SIMを利用するときにわざわざ国内SIMを取り外す必要がありません。
海外旅行中に海外SIMを挿入して、
国内SIMを紛失してしまった、
といった事例もあとを絶ちません。
デュアルSIMタイプの購入をおすすめします。
海外スマホの個人輸入の注意点4つ!
海外のスマホにはメリットだけでははなく、
注意点もあります。
コスト的なデメリットもあるので、
一つずつ確認しましょう。
輸入消費税が発生してしまう
海外から個人輸入したスマホには輸入消費税が発生します。
金額は5,000円程度とされているので、
海外の安いスマホを購入したとしても、
「結局は国内販売の価格とほとんど変わらない」
ということが往々にしてあります。
輸入消費税ですが、日本貿易振興機構「JERTRO」のサイトに以下のように記載されています。
「保税地域から引き取られる外国貨物、いわゆる輸入品には、原則として消費税がかかります。輸入品を引き取る者が消費税の納税義務を負います。外国貨物の課税標準は、CIF価格(運賃、保険料込み価格)に消費税以外の関税及び個別消費税の額に相当する金額を加算した合計額です。」
ただしすべての個人輸入した物品に、
輸入消費税が発生するわけではありません。
課税価格が10,000円以下の分品の輸入に関しては、
輸入消費税は発生しない、とされているのです。
「課税価格の合計額が1万円以下の物品の輸入については、以下の場合を除き、その関税及び消費税が免除されます。ただし、消費税以外のその他の内国消費税(例えば、酒税、たばこ税等)が課せられる場合は、それらの税は免税の適用はありません。」
海外のスマホの料金で10,000円を切る、
ということは一般的にはないことなので輸入消費税は発生します。
海外スマホの販売の価格を見て糠喜び(ぬかよろこび)をしないように気をつけましょう。
返品や修理の手続きが面倒である
海外から手に入れることになるので、
何かしらのトラブルが発生すると極めて厄介です。
初期不良であったり、
保証期間中の故障であったり、
といった場合には返品・交換対象になります。
しかし相手が海外になるので、
国内で返品するのと訳が違います。
煩雑な手続きにうんざりしてしまう人も少なくありません。
新しいスマホが届くまでに数週間かかってしまうので、
その間にスマホが利用できない生活になってしまう恐れもあります。
代替品がすぐに届けばよいですが、
修理対象となると時間がかかるケースも珍しくありません。
現代社会でスマホなしの生活は厳しいですよね。
2つ目のスマホや3つ目のスマホとして、
海外のスマホを利用している場合にはまだ良いとは思いますが・・・。
おサイフケータイの機能がついていない
キャッシュレス決済を行っている人も増えてきました。
消費増税による還元サービスも相まって、
スマホを介した電子マネー決済をしている人も多くなっているのです。
スマホを介した電子マネー決済で重要になってくるのが、
「おサイフケータイ」です。
国内のスマホの多くにはおサイフケータイの機能がついており、
スマホだけで決済可能です。
でもおサイフケータイは日本独自の機能なので、
海外で販売されているスマホには付帯していません。
と考えている人に海外のスマホは適していないので要注意です。
技適マークがついていないと違法性を問われることも
技適マークとは、
内蔵のバッテリーを取り外したところに印刷されているものです。
実は技適マークがついていないと違法になる恐れがあるので注意しましょう。
以下、総務省のホームページに記載されている文章です。
「技適マークが付いてない無線機を使用すると電波法違反になる場合があります。
(中略)
電波法違反となり、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金の対象となります。また、公共性の高い無線局に妨害を与えた場合は、5年以下の懲役又は250万円以下の罰金の対象となります。」
海外スマホは基本的に技適マークがついていません。
しかしすぐに法律違反、という話ではありません。
調べようがないところでもあり、今後変化する可能性もあるのです。
2020年に東京オリンピックがおこなわれます。
当然、海外から多くの人が訪日すると考えられます。
技適マークがついていないスマホですが、
「訪日外国人を対象に90日間だけ使用を認める」
と例外を認めるようになってきました。
今後大きく変化する可能性も十分あります。
スマホの個人輸入のメリットは月額料金だが機種の購入代金は安くない
海外のスマホを個人輸入しようと思っている人の多くは、
コストを考えていると思います。
たしかにSIMフリーなので月額料金は安くなります。
しかし機種の購入代金は、
輸入消費税もかかるので安いわけではありません。
つまりスマホの個人輸入は、その機種を
長期間利用する人にはコスト的なメリットが有り、
短期間しか使わない人にはあまりメリットはない、
ということです。
ボーダーラインは選択するプランにもよりますが、
1年間程度になるでしょう。