膨大な数の商品が出品されているヤフーオークションでは、利用者も非常に多く、日用品からレア物まで見ているだけでも楽しめてしまうサイトではないでしょうか。
出品するには少し登録など面倒な部分もありますが、せどりや転売をやっている人からは稼げる場所として重宝されています。
せどりを本職としている人や、副業として継続してやっている人は、他のサイトでもやっているので慣れているかもしれませんが、多くの人は毎日のように出品するわけではないので、わからないことも多々あると思います。
小さなトラブルから大きなトラブルまで、誰でも1度は経験するはずですが、特にトラブルの原因として多いのが、お金のやり取りや商品の発送についてではないでしょうか。
やはり、様々な対応に慣れていないと解決できずに困ってしまいます。そこで今回は、ヤフオクの入金確認のトラブルのいろはについて紹介していきます。
目次
出品から入金までの流れ
商品を出品して入金されるまでの流れを簡単にまとめてみました。
商品の落札から取引開始まで
商品の価格設定や、説明を入力し、いよいよ出品します。そして無事に入札もあり、落札が決まるとヤフオク側から連絡が届きます。
「おめでとうございます! 商品 ◯◯◯◯(商品名) ◯◯(商品の情報など)……」が落札されました。
という連絡と共に、取引ナビを使っての落札者とのやり取りが開始されます。
取引ナビは出品者側と落札者がやり取りできる場所で、送受信合計30回までとなっています。しかし、トラブルもなくやり取りに慣れている人同士の取引であれば数回ずつのやり取りで取引は終了することが出来ます。
通常のやり取りだったとしてもなるべく丁寧かつ回数は少なくできる方がお互いの評価も変わってくるので、数をこなして慣れるようにしましょう。
発送に必要な情報を交換
ここからは、実際にやり取りの中で商品に関する質問や、発送に必要な情報を聞いていく作業になります。
慣れている人同士の取引であれば最短で5回程度の連絡で終了してしまいます。その場合のやり取りの流れと内容は以下の通りになります。
①出品者への連絡と情報提供(落札者→出品者)
まず落札代金が決まり、お互いのやり取りを始める最初の連絡になります。
落札した際に、出品者の方から連絡が来る場合もありますが、落札者は、出品者に対して氏名、郵便番号、住所、電話番号、希望発送方法、希望振込方法、入金予定日など必要な情報を送り、振込合計金額の連絡をしてもらうようにお願いをします。
②落札者への挨拶と代金連絡(出品者→落札者)
落札者の氏名や希望の配送・振込み方法など取引に必要な情報を送ってもらうように連絡をします。先に落札者が情報を送ってくれた場合には、次の連絡へと進みます。
③出品者への支払い連絡(落札者→出品者)
商品の質問や状態の確認、支払い方法は振込みかどうか、配送方法、金額などの確認が終わり、お互いに合意した時点で落札者への振り込みが行われます。
④落札者への発送連絡(出品者→落札者)
落札者からの振り込みが確認できたら、出品者は発送の準備と連絡をします。発送方法に変更がなければ、これから発送する旨の連絡を落札者へ早めに入れます。
⑤出品者への評価連絡(落札者→出品者)
商品が無事に落札者のところへ届き、発送方法や梱包、商品にも問題がなければ出品者へお礼の連絡や評価連絡が入ります。
支払方法は特に確認を
出品者は入金方法や口座の準備が出来ているか、落札者も支払方法の設定や、登録がしっかりと終わっているかをあらかじめ取引が開始される前に確認しておく必要があります。
よくあるトラブルとして、口座の登録が出来ていなかったり、登録が完了する前に取引を進めてしまって入金確認が遅れてしまったりというケースが多く見受けられます。
お互いにお金の支払や振込みは神経質になる部分なので、滞りの無いように事前準備をしておきましょう。
売上確定と審査中はどういう状況?
商品の落札も無事に行われ、支払いを進めていく際に、出品者の売上金を管理するための登録が必要になってきます。ヤフオクの登録や決済、代金支払い管理サービスの設定をしたばかりで取引を行うと、トラブルになることがよくあり、混乱してしまう人が多くいます。
売上金の受け取り方法
ヤフオクでは、売上金の受け取り方法は何種類かあり、自分で希望の受け取り方法を設定しなければなりません。受け取り方法に応じて登録方法や必要な物も変わってきます。
Yahoo!マネーにチャージ
Yahoo!マネーにチャージは、ヤフーのサイトで利用できる通貨になります。ヤフーといえばTポイントですが、現金に振り替えることも出来るので、使い勝手の良い通貨として利用されています。
ヤフオクのシステムにおいて、売り上げをヤフーマネーにチャージをすると、Tポイントも別に貯まり、現金よりもお得な管理方法として利用されています。利用するには、クレジットカードや銀行口座の登録が必要になります。
ただし、ジャパンネット銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、楽天銀行以外の銀行口座は登録が出来ないので注意が必要です。
現金管理
こちらは、ヤフーマネーなど関係なく、現金で売上金を受け取りたい人が利用する方法になります。現金管理でも銀行口座やクレジットカードの登録が必要になります。
売上金を受け取るタイミング
売上金を受け取るための管理設定が済めば、実際に取引でお金を受け取ることが可能になります。
しかし、登録が完了してから少しの間、実際に仕えるまでは時間がかかる場合があります。また、登録方法によっても時間の差があるので時間の余裕をもって登録したほうが良いでしょう。
売上確定
出品者として商品を出品して、無事に落札されて入金された場合、売上確定という表示になり、入金日が表示されます。つまり、滞りなく支払いが行われて、無事に出品者の口座へお金が振り込まれますという意味になります。
また、売上確定と表示されていても、現金が振り込まれない場合もあります。多くの場合は、設定がヤフーマネーでの受け取りになっており、設定を変更すれば問題なく振り込まれます。
出来れば定期的に設定のチェックは行った方が良いでしょう。
審査中
売上金管理の登録を終えるとしばらくはヤフー審査中と表示されます。ヤフオク側で口座や登録者の情報確認作業をしている時間になります。
問題がなければ、数時間程度で完了するのですが、登録した時間帯や日によっては時間がかかってしまう場合もあります。
特に審査の時間が長いのは、クレジットカードを登録した場合です。クレジットカードは犯罪に利用されていないかなど、本人確認にはより慎重になるのは当然です。
取引を早く始めたい気持ちもあるとは思いますが、事前に登録を完了させてから出品を始めるようにしましょう。
売れた商品を発送するタイミング
多くの出品者は、落札された商品はなるべく早く発送してあげたいと考えているはずです。逆に、落札者も支払いを済ませて商品を発送してほしいと思っているでしょう。
しかし、いずれかの作業が遅れてしまったり、利用者の善意に付け込んだ悪質な詐欺に引っかかってしまったりすることもあります。
悪い行為をする人が非難されるべきであり、利用できないように排除していければ良いのですが、現実的に不可能と言えます。
もちろん、たまたま確認のタイミングが悪くて入金や発送が遅れてしまう場合もありますが、いずれにしても、リスクを考えておかないと自分が損をしてしまうことになってしまいます。
発送する前に確認
出品者としてヤフオクに慣れてきたりすると、作業効率も上がってきます。発送作業も必ず行うことなので、評価を上げるためにも入金の連絡が来てから発送を素早く行うのが基本になってきます。
しかし、作業に慣れすぎて正確な確認をしないまま発送をしてしまい、トラブルになるケースも少なくありません。
売上確定の確認
支払いが確実に行われたかの判断は、売上管理画面の支払い状況の部分になります。売上確定と表示されていれば、問題なく行われたという事になります。
まだ審査中だったり、支払いは実際に行われたが、管理画面に反映されていないというタイムラグもあり得ます。
振込み方法によっては、翌営業日に振込みの確認が取れることもあるので、支払の連絡が落札者から来たからといってすぐには発送しないように気を付けなければなりません。
確実に口座へ入金されるか、売上確定というのを確認出来てから発送を進めましょう。
詐欺の可能性
上記のようなトラブルは落札者側も慣れていない場合も多く、時間が経てば入金の確認が出来るのがほとんどです。
しかし、中にはこのようなタイムラグを利用した詐欺を行っている人も実際にいます。入金をしたので、今は反映されていないが、早く商品を送ってほしいという催促の連絡をしてくる人もいます。
低評価を付けられることを恐れて、ついつい大丈夫だろうと発送してしまって、商品だけ取られてしまうといったケースも報告されています。
そのような連絡が来た場合には、丁寧に確認が取れたら早急に発送させていただきますと伝えて待ってもらうようにしましょう。
入金が確認できないときの対処法
基本的には、入金まで反映されるのに時間がかかってしまっている場合が多いですが、他の原因による場合もあるので、状況によって対応を変えていきます。
落札者による受け取り連絡がされていない
Yahoo!かんたん決済は、落札者が商品の到着を確認後、商品詳細画面の[受け取り連絡をする]ボタンを押すと入金処理を開始します。
簡単決済利用明細に「受取連絡待ち」と表示されている場合は、取引相手に受け取り状況を確認するなどしてください。
このように、相手が受け取ったにも関わらず連絡を怠っていたり、忘れていたりするケースもあります。先ずは、商品の受け取りができたかどうか相手に連絡をしてみましょう。
登録情報が間違っている
受取口座の情報が間違っており、正しく登録がされていないまま気づかないということもあり得ます。確認画面から、口座情報の数字や名義が間違っていないかを確認してみましょう。
ゆうちょ銀行の総合口座を受取口座に登録している
ゆうちょ銀行の総合口座が登録された場合、キャッシュカードを利用したATMでの現在残高照会では入金額が反映されない場合も考えられます。入金を確認するには、通帳記入で確認してみましょう。
詐欺被害に遭ってしまったら
もしも詐欺と思われる場合には、やっておくべきポイントがあるので、1つ1つ確認していきましょう。
途中から連絡が取れなくなった場合
メールや電話にて何度か督促の連絡を試みます。その際に、相手との取引記録やページの写真、振込みの控えなどを忘れずに保管しておきましょう。
何らかのトラブルで連絡が一時的に出来なかった場合も可能性としてはあるので、諦めずに連絡を取り続けてみます。
時間が経っても連絡が取れない場合
ヤフオクへの報告と同時に、「未着・未入金トラブルお見舞い制度」という制度がヤフオクにはあります。
認められるためにはハードルは高いのですが、最高で50万円分の補償をしてくれます。出来れば制度の申請に必要な書類を揃えていくことも始めておいた方が良いでしょう。
詐欺に利用されやすい支払方法
上記で紹介した、落札者による受け取り連絡のタイムラグを使った詐欺が多く見受けられます。
商品の発送を行う前には、落札者の氏名や連絡先、住所が正確なものかを可能な限り確認してから発送や支払い手続きに進むようにしましょう。
評価ばかりを気にして焦ってしまうと詐欺にあう可能性も高くなるので、自分なりのルールをしっかりと決めて、毎回それに沿った取引を行うようにしましょう。
常に冷静に対応を
ヤフオクを長く利用していれば、トラブルに遭う確率も比例して上がっていきます。最初はわからないことばかりですが、慣れてくれば対応の仕方もわかってきます。
また、怪しい取引の見分け方もやっていくうちに身に付いて来ると思うので、出品者や落札者の評価や取引履歴を見ながら判断するようにしましょう。
特に、支払いトラブルと発送トラブルは絶えないので、自分なりのルールに従って、チェックしながら取引を確実に進めていきましょう。