メルカリではアプリサービス開始当初、チケット類の出品は全面的に禁止されていました。
しかし、2014年の後半にはチケット類の取引ができるようになりました。
実はチケット類の販売はメルカリがサービスを開始する以前から、
老舗のオークションサイトのヤフオク!で盛んに取引されていました。
また、チケットストリートやチケットキャンプのような
チケット販売に特化したサイトもネット上に展開されており、
チケットの個人間での取引はかなり需要があるということがわかります。
しかし、どんなチケットでも取引ができるのかというと、そうではありません。
メルカリでは取り扱い可能なチケットと取り扱いしてはいけないチケットが決められています。
知らないと規約違反になり、アカウント停止になったり最悪退会処分になる事もあります。
今回はメルカリで出品可能なチケット、出品してはいけないチケットについてまとめていますので
きちんと理解して、安全に取引をしましょう!
目次
知らなかったでは済まない!違法なチケットを販売するとどうなる?
チケット転売はチケット内容によっては需要が高く高利益を狙えます。
だからといって、定価の何倍もするような高値で出品していると、
違法行為としてペナルティを受ける場合があります。
メルカリには違法なチケット販売を防止するために、様々なルールを設けています。
このルールをしっかり守り、「知らなかった」とならない様にしましょう!
違法なチケットの転売は最悪逮捕に繋がってしまいます
近年、チケットを転売した人が逮捕されるケースが頻繁に発生していました。
ニュースで見た人も多いのではないでしょうか。
このように、チケット転売は一歩間違えると逮捕に至るケースがありますので注意が必要です。
【犯罪になるケース】
コンサートチケットなどを、転売目的であることを隠して購入した場合、
詐欺罪に問われることがあります。チケットを適正な価格で転売することは、法律で禁止されていません。
しかし、大きな利益を得ようという意思を持って(転売目的)でチケットを購入すると、違反となります。
この方達は東方神起のライブチケットを83万円分(70枚)を購入し
それを転売して逮捕されました。
このような事例が数多く発覚していますのでチケットの販売には十分注意しましょう。
チケットを販売する事自体が違法というわけではありません
しかしチケットを販売する事自体が違法という訳ではありません。
例えば、ライブチケットを購入したけれど、仕事や別件でどうしても行けなくなり、
友人に買い取ってもらったりすることがありますよね。
この場合はチケットを売ることで利益を得る行為ではないので違法にはなりません。
違法な行為とはチケットを転売目的で購入し、その後高額で販売して利益を得ることです。
いわゆる「ダフ屋」と呼ばれる人たちですね。
公共の場所で営利目的に行われる転売行為は全国的に迷惑禁止条例として禁止されています。
【チケット転売で違法になるケース】
✓定価6,000円のチケットを1枚だけ営利目的で購入し、30,000円で販売した。
この場合、チケットは1枚だけの購入ですが、
販売価格が定価の5倍という高額で販売している為違法となります。
【チケット転売が違法とならないケース】
✓定価5,000円のチケットを1枚、コンサートに行く目的で購入したが、行けなくなったので4,980円で販売した。
この場合は転売しても定価以下で売っているので利益は出ていませんので
当然違法にはなりません。
アカウントの利用停止や退会処分もあり得ます
出品するチケットの種類によってはメルカリのルール違反となり、
違反が認められると出品の一時停止のペナルティやアカウントの利用停止、
最悪の場合退会処分の対象となることもあり得ます。
ここでは、転売以外にもペナルティを受けるケースがあるので見ておきましょう。
【ペナルティを受けるケース】
✓メルカリでの無在庫転売
✓商品の大量出品
✓画像や商標権の転用
✓コピー商品、規約・法律に違反する商品の出品
✓ユーザーへの迷惑行為
✓メルカリで複数のアカウント作成
✓メルカリが禁止している商品の出品
【違法とならないように注意するべきこと】
チケットを転売する時は営利目的かどうか?や
高い価格設定になっていないか?という点を考えた上で
自己責任で行いましょう。
もし、メルカリで転売するのが不安なのであれば、
金券ショップに持って行って売るとよいでしょう。
メルカリで出品が可能なチケットの種類
チケットを転売できるアプリは他にもありますが、
メルカリの利用者が圧倒的に多いので、売れるまでのスピードも速いです。
売れるからといって、手当たり次第何でも出品するのではなく、出品禁止商品には注意しましょう!
メルカリでは、出品可能な商品の種類を細かく決めています。
ここでは出品可能なチケットについて、
「イベント系」「施設系」「その他」という種類別に分けて見て行きましょう。
イベント系のチケット
コンサートなど、イベントの出品可能なチケットには下記のような種類があります。
【音楽・映画関連】
✓コンサートのチケット
✓音楽フェスなどのチケット
✓タレントのイベント参加のチケット
✓映画のチケット
【スポーツ関連】
✓プロ野球の観戦チケット
✓Jリーグなど、サッカーの観戦チケット
✓テニスの観戦チケット
✓相撲
✓ゴルフ
【イベント関連】
✓トークショーのチケット
✓講演会のチケット
施設系のチケット
遊園地や動物園など、施設のチケットで出品可能なものには下記のような種類があります。
【入場券などのチケット】
✓テーマパーク・遊園地などの入場券
✓博物館の入場券
✓美術館の入場券
✓水族館の入場券
✓動物園の入場券
✓ゴルフ場
✓スキー場
✓スポーツクラブ
✓フィットネスクラブ
優待券や割引券
✓飲食優待券(お食事券)
✓サービス利用券
このように、自分が使用するために購入したチケットだったが
急な用事のため行くことができなくなった場合など、
チケットをメルカリに出品することができます。
ただし転売目的ではなかったとしても出品ができないケースもあります。
メルカリで出品してはいけないチケットの種類
出品禁止が出ているチケットには個人情報の記載のあるもの、
手元にないのに売る場合、現金と同様の価値があるオンラインギフトなど様々な種類があります。
ここではメルカリで出品してはいけないチケットについて解説していきます。
記名式のチケットや、個人情報の登録があるチケット
【記名式のチケットとは?】
最近はコンサートやトークショー、舞台などのチケットに購入者の名前が印字されているチケットがあります。
これを記名式チケットと呼び、この場合メルカリで転売しても購入者が使用できない恐れがあります。
その為、メルカリではこのような記名式のチケットは出品が禁止されています。
【個人情報の登録があるチケットとは?】
✓領収書・公的証明書類
自分が買い物をした時にもらった領収書を貯めておき、まとめて大量に出品する。
通常、領収書の使い道としては主に会社経営者や個人事業主の節税に使われるものです。
これが出品されるということは第三者が発行した領収書で
税金対策をするということになるので立派な脱税です。
【その他個人情報が記載されているもの】
✓キャッシュカード
✓クレジットカード
使用が利用者本人に限られているもの
チケットに購入者の氏名が記載されているものは
別の人が使おうとしても氏名が異なるため利用できません。
このようなチケットも出品が禁止されています。
✓記名式の航空券
手元にないチケット類
現状手元にないチケットを売る行為、いわゆる「無在庫販売」にあたるので当然禁止されています。
これは過去にAmazonで問題になった事例もあります。
また、開演直前に手元に届く予定のチケットや予約中のチケットについても同様です。
購入はしていても実際に手元にないため、万が一公演が中止になった場合、
トラブルに繋がってしまいます。
このように無在庫販売はフリマアプリの目的に反する行為なので出品禁止となっています。
【無在庫販売の例】
①メルカリで、ある本が1,200円で売れた。
②Amazonで実際に同じ本が、900円で販売されている。
③購入者には、なぜかAmazonから商品が届く。
このように転売屋は複数のショッピングサイト間(楽天市場・ヤフーショッピング・Amazon など)で、
価格差の大きいものをリサーチして、メルカリに出品しています。
在庫を持たないのでリスクはなく差額分が利益となります。
しかし購入者からすると、高い値段で買っているので当然メルカリにクレームが行くことになります。
こういったクレームを受けメルカリは2016年に
無在庫販売をしているユーザーのアカウントを一斉に停止処分としました。
商品券やギフト券(オンラインギフト含む)
以前メルカリで現金が出品されるという問題が発生した為、運営はすぐに出品禁止の措置を行いました。
しかし、その後現れたのは現金がチャージされたプリペイドカードや商品券、ギフト券の類です。
メルカリでは、このような現金と同様の価値があるカードやチケット類も出品が禁止されています。
一体どんなものが禁止されているのかを見て行きましょう。
【出品が禁止されているプリペイドカード等】
チャージ済みのプリペイドカード
✓Suica
✓nanacoカード
✓楽天Edy
✓WAONカード
【出品が禁止されているオンラインギフト券】
✓itunesカード
✓Amazonギフト券
【その他の出品が禁止されているもの】
✓宝くじ、勝馬投票券
✓商品券(百貨店)
✓旅行券、乗車券、航空券
✓国債や社債などの債券、小切手、収入印紙、登記印紙
✓図書カード、テレホンカード、QUOカード
✓株などの有価証券
✓保険などの金融商品
✓外貨を含む現行紙幣
商品券はお金と同等の価値があります。
図書カードであれば本と交換でき、お米券ならお米と交換、
QUOカードもチャージされている分の買い物ができます。
こういったものも出品が禁止されているので注意しましょう。
転売目的で得たと見なされるチケット
メルカリに出品されているチケットには転売目的とみなされる出品があります。
【転売目的とみなされる出品】
✓同じコンサートのチケットが複数出品されているケース
✓定価から大幅に値上げした高額で販売しているケース
✓反復して何度も利益を得るためにチケットを購入するケース
いくらファンだからといっても、チケットを5枚も10枚も購入して転売していては
営利目的だと見られても仕方がありません。
このような出品があると、メルカリ事務局に通報されペナルティになる可能性もあります。
※ディズニーランドの入場チケットは注意が必要※
ディズニーランドの入場券は一見、利用された後なのかどうかの見分けがつきません。
見分けがつかない事を利用し、使用済みのチケットをメルカリで販売しているケースがあります。
顔が見えないのをいいことに、詐欺行為を行おうとする出品者もいます。
特に、ディズニーランドのチケットはメルカリで購入するのはリスクがあるので、
出来る限り公式サイトなどから購入するようにしましょう。
チケットの出品が可能かどうか事前に確認しておこう!
いかがでしたでしょうか?今回は知らないと怖いメルカリでのチケット販売について見てきました。
メルカリには出品可能なチケットと出品が禁止されているチケットがあることが分かったと思います。
ただしチケットを販売する事自体が違法という訳ではなく、
出品が禁止されている商品、もしくは出品の仕方によって違法となってしまう場合があります。
さらに恐ろしい事に、知らずに違法行為を行なった場合でも当然ペナルティーが発生します。
一見大丈夫そうなものでも実は出品禁止物だったということもよくありますので
自分が出品しているものが出品可能かどうか今一度見直して見ると良いと思います。