ネットビジネスでは、様々なトラブルに遭遇することがあります。ネットビジネスはたくさんの情報が転がっているので気軽にどこでも取引が出来る、などのメリットがある一方で、相手の顔が見えないデメリットもあります。
そのためネットビジネスをしている人は、メールやサイトのIDを複数使って、内容に応じて使い分けているのが最近では常識になってきています。
仕事用のメールアドレスと個人用のアドレスを使い分けたり、ネットショッピング用や特定のグループ用などで使い分けるように、ヤフーオークションなどでもアカウントを使い分けることによってリスクを分散させることが出来ます。
確かに、複数を使い分けるとアカウントを切り替えるごとにログインしなおしたりと、面倒だと感じる部分はあるかもしれませんが、継続してヤフオクを使っていくには大切な作業になってきます。
そこで、今回はヤフオクにおける複数アカウントの使い分け方法や、売上をアップさせるためのポイント、それぞれのメリットなどを紹介していきます。
目次
複数アカウントの使い分け方法
まずは、複数のアカウントをどのように使い分けていけば良いのかということですが、最低でもアカウントは2つ、できれば3つくらいあると良いでしょう。
用途別でヤフオクIDを用意
ヤフオクでは、住所は1つだけの登録のみとなりますが複数のアカウント(ID)を持つことは規約違反ではありません。そのため、ヤフオクでせどりや転売をしている人は複数アカウントを用途別に使い分けています。
出品用と落札用
基本的な使い分け方法として、出品IDと落札用のIDを用意するのが良いでしょう。また、3つ以上作れる人は、予備用やジャンルごとに使い分けるためのアカウントとしてさらに用意します。
なぜ使い分けをするかというと、ヤフオクにおいて評価は大切なポイントになってきます。評価が低ければ、特に出品する際に制限をされてしまったり、使えなくなってしまう可能性もあります。
また、用途別に使用することで管理がしやすくなり、作業効率や売上もアップさせることが出来ます。
評価を稼ぐ
ヤフオクで大切な評価ですが、どんなにクリーンな取引をしていても、数をこなしているうちに悪い人に遭遇することもあります。
出品の際にトラブルなく取引を終了させても、評価を低くされてしまったり、入札をし落札の際には逆に悪い対応や梱包だったとしても報復評価を恐れて思っている評価が出来なかったりすることも多々あります。
もし仮に、そのようなトラブルに巻き込まれた時に、評価の下がってしまったヤフオクのIDを解除して、他のアカウントで再開させることによって時間や売り上げののロスを最小限に抑えることが出来ます。
リスク対策をしっかりと行っておけば、対応も早くできますが、1つのアカウントだけで取引をしているとトラブルの際に解決するまで出品や落札が出来ないという状況になってしまいます。
出品用アカウントは慎重に
複数アカウントを用意するにあたり、出品用としのアカウントは慎重に作らなければなりません。
ヤフオクでは出品するためにはYahoo!プレミアム会員になる必要があり、毎月498円がかかります。有料なので、アカウント作成には注意をした方が良いでしょう。
また、アカウント名も1度作成をすると変更することが出来ません。名前の付け方も後で融通が利くように考えた方が良いでしょう。
複数アカウントを使って得られるメリット
複数アカウントを使うことによって多くのメリットがありますが、いくつかのメリットやポイントを紹介します。
売り上げアップ
出品物を出す際に、有料なのである程度売り上げが安定して出せるようになったら出品用のアカウントも複数用意します。
複数のアカウントで出品することによってメリットも大きくなり、売り上げアップの可能性も高くなっていきます。
出品数の増加
ヤフオクでは1つのアカウントで3,000個までの出品が可能となっています。
つまり、コンビニの店舗数に比例して売り上げが比例増加させていく戦略と一緒で、ヤフオクでもアカウント数に応じて売上も増加させることが可能になってきます。
増加した分だけ、利用者の目に留まる確率もアップします。ただし、出品する際に注意しなければならないこともあります。
同一出品をしない
同じ商品を短時間でいくつも出品するとヤフオク側から制限がかかったり、違反申告の連絡が来てしまう可能性があります。
時間をおいてから出品すれば大丈夫な場合が多いですが、多くの同一商品を出品する際は気を付けましょう。
出品方法はルールを守る
商品をなるべく多くの人に見てもらいたいのは、どの出品者も同じですが、検索に引っかかるように出品商品と関係ない言葉(同ブランドの違う商品名など)を入れようとする人もいます。
また、タイトルや価格設定で魅力的な言葉を並べて、説明欄で違うことを書いていると規約違反として通告が来てしまいます。ルール内で利用者に見てもらえる努力をしましょう。
利用者の立場に立って
次に複数アカウントのメリットとして、ジャンルごとに出品すると利用者が使いやすいと感じてくれます。
リピート客
町にあるお店では、どこも基本的にジャンルごとに商品が陳列されています。また、改装などや定期的な配置換えがない限りは毎日同じ場所に同じ商品が置かれています。
ヤフオクでも、膨大な量の商品が毎日更新されているので利用者はなるべく目的の商品を早く見つけたいと思うはずです。
そこで、アカウントごとにジャンルが決まって出品されていれば、1度購入してくれた落札者が再度利用してくれる可能性が高くなります。
あの出品者のところには、あのジャンルの商品が多くあると認識してくれればリピート率も高くなり、お互いにメリットとなります。
良い評価を受けやすい
リピート客が多いアカウントであれば、入札者良い評価をしてくれる人ことも増えるようになります。それによって好循環となり、それを見た新規の利用者が落札してくれる可能性も高くなってきます。
他の出品者と同じような商品を扱っている場合、値段で差を付けられることはあまり出来ない場合が多いので、落札してくれるかどうかは評価によって変わってくるはずです。
少しでも固定の利用者を増やして高評価を稼ぎ、新規利用者の獲得にも向けてしっかりと使い分けるようにしましょう。
複数アカウントを作る方法
アカウントを使い分ける必要性とメリットが理解出来れば、次は実際に作っていく作業になります。
作る上でのポイントと注意点を説明していきます。
用意する物
出来る限り多くのアカウントを作るためには、その数の分だけのクレジットカード、銀行口座が必要になってきます。
クレジットカード
アカウントを複数個持つのと同じように、支払い方法も複数個あると、それぞれの状況に合わせて使い分けることが出来ます。
ヤフオク(ヤフー)では、Yahoo!ウォレットやかんたん決済の利用には1つのアカウントに登録できるクレジットカードは1つと決まっています。
中には、1つのクレジットカードで複数のアカウントを作ることが出来たという人もいるかもしれませんが、後に利用停止の措置が取られてしまう可能性もあるので、ルールを守って作りましょう。
基本的に、一般的なクレジットカードのブランドはどれも登録可能なので、無料のクレジットカードや、ヤフオク専用のカードもあると良いでしょう。
また、生活スタイルやポイントの貯めたいカードによっても使い分けられるとより効率良く利用できるでしょう。
銀行口座
Yahoo!ウォレットで利用できる銀行口座は4つあり、ジャパンネット銀行、みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、楽天銀行となっています。
どの銀行も口座開設は無料でできるので、最初に全て作っておけば、用途ごとに使い分けることも出来るので作っておくのがお勧めです。
アカウント作成方法
アカウントはヤフオクの登録画面から行っていきます。1つのアカウントにつき、1回ずつ行っていくので最初は面倒かもしれませんが、他に簡単な方法はないので地道に作っていきましょう。
アカウント名に注意
アカウント名は1度作成すると変更できません。
例えば、出品用のアカウントとして「yahuoku_book」と作ってしまうと、本関連のアカウントとしては使えますが、他のジャンルに切り替える際に、アカウント名と取り扱っている商品が矛盾してしまいます。
使用するだけあれば、全く名前は問題ありませんが、できれば「yahuooku_shop」など、どのジャンルでも使えるように名前は作っておいた方が良いでしょう。
重複登録に注意
先ほども説明したように、1つのアカウントには1つの口座しか登録できません。また、以前使っていた物も再度登録することは出来ないので、なるべく利用解除することのないように注意しましょう。
また、メールアドレスも使い分けて、それぞれ専用のアドレスとして使うようにします。混ぜて使ってしまうと、管理が大変になり取引のトラブルに繋がってしまいます。
ヤフオクで売り上げをあげるコツ
複数アカウントを作ることが出来たら、売り上げをアップするための作業に入ります。それぞれのアカウントを大切に育てるためにも、最初は特に気を付けていかなければなりません。
評価を稼ぐ
評価を上げることは、出品においても落札においても信頼に繋がっていくので、可能な限り多くの高評価をもらうようにしていきます。
落札で評価を稼ぐ
出品者として最初から多くの評価をもらうのには時間がかかるので、1番楽な方法として落札者として評価を稼ぐ方法があります。
落札であれば短期間に仕入としても何件も出来て、アカウントの評価を上げることが出来ます。出品専用のアカウントだったとしても、最初は落札をして評価を上げておきましょう。
ジャンルごとに使い分けていく
ある程度の評価を稼ぐことが出来たら、落札用や出品用として使い分けをしていき、それぞれのジャンルでの評価を付けてもらえるようにしていきます。
評価の悪いアカウントは、すぐに違うアカウントに切り替えて別の用途として使うようにしていきましょう。
アカウント数が少ない場合は、より慎重に行わないと代わりがなくなってしまうので気を付けます。
商品の在庫を切らさない
ジャンルによるかもしれませんが、お店に商品がないという状態は利用者にとってマイナスしかありません。
常に欲しい商品が置いてあるという事は、利用者の安心にも繋がり、高評価の近道にもなります。
仕入が困難な商品もあるかもしれませんが、他の仕入れやすい商品でカバーをしましょう。
ニーズに合った取引をする
商品を仕入れて販売するには、ある程度の商品知識も必要になってきます。機械的に仕入れて売れる物もあるかもしれませんが、継続して利益を出していくには他の出品者に差を付けなければなりません。
落札者が安心できる取引
特に専門的な商品を扱う場合、出品者が商品の専門知識を持っていれば利用者は安心したり、取引も気持ちよく行えるので、リピート率も高くなっていきます。
良い商品を扱っていても、対応が悪ければ他のお店に流れてしまうこともあるので、利用者を大切にするためにも専門的な説明が出来るようにしておきましょう。
落札者の立場に立つ
それぞれ利用者は購入したい物が決まって利用している場合もあります。
プレミア商品や、海外限定モデルの商品を扱う場合は、自分が欲しい人の立場に立って、納得できる説明や探しやすいような工夫をして出品作業を行っていきます。
商品のチェックしたい部分の写真があったり、説明がされていると、商品をより買ってくれる可能性は一気に高まります。
単純に全体写真を撮るだけでは、転売をしていてファンから良い印象を受けないこともあるかもしれないので、商品に愛情を持って出品できるようになると良いでしょう。
リスクマネジメントをしっかりと行う
ヤフオクだけでなく、ネットビジネスは特にリスクマネジメントをしっかりとした上で行えるかが非常に大切になってきます。
多くの人が気軽に商品を仕入れたり販売したり出来る時代の中で、少しでも利用者を獲得して継続した収入を得るためには工夫が欠かせません。
複数アカウントを作り、用途ごと、ジャンルごとに使い分けていくだけでなく、それぞれのアカウントを大切に育てて評価の高いアカウントへ成長させなければなりません。
そのためには常に学ぶ姿勢と、利用者の立場に立った気持ちを持てるかで分かれていきます。それを常に持つことが出来れば、自然と売上もアップしていくはずです。