転売というビジネスをするうえで、誰もが自分が知っているジャンルかつ儲かるジャンルを選定すると思います。
またそのジャンルの一つに古着の転売があります。おしゃれが好きな人、服をたくさん持っている人であればこのジャンルを選択するのではないでしょうか。
服には、ほかの転売ジャンルにはない魅力がたくさんあります。
しかしながら古着の転売はただ服が好き、というだけでは利益を出すことが難しいのです。売れる古着とはどんなブランドなのか、古着の転売ノウハウをしっかりと理解しましょう。
目次
古着の転売やりかた
転売をする上で大事なことは仕入先が非常に重要となってきます。他のジャンルであればスキャンをすれば、簡単に市場価格を調べることができますが古着ではできません。
また、実店舗ではなくメルカリなどのフリマアプリで仕入れることも可能ですが、メルカリに出品されている古着はすでに他の転売者が売り出している可能性が高いのです。
あなたよりも経験値が高く適正価格を把握して売り出されているのでそれ以上の利幅を取るにはそれなりの目利きが必要となります。初心者はまず近くの中古店を利用しましょう。
リサイクルショップ、特に大手であればダメージがひどく商品にならないものは品出しの状態ではじかれるので全く売れないような商品をつかまされる可能性も低くなります。
仕入れ値が安いといって利益が多くとれるわけではありません、安いには安いなりの理由がありますので購入者がためらうようなダメージがあるものは極力避けましょう。
目利きができない
ネット上でよく古着を検索されている方ならまだしも、古着の価値ってなかなか素人では判断できませんよね。大体わかるという方でも自分の好きな服のジャンルのみではないでしょうか。
自分がそのブランドが好きだからと言って売れるわけではないのです。売れる服・売れない服そしてそれが大体いくらで売りに出されているのかを把握する必要があります。
感覚ではなく数字を把握する
ビジネスをする上で大体とか何とか、なんとなくという概念はとても危険です。赤字になる可能性や高値で売れるものを安値で売ってしまう可能性もあるのです。
最も簡単な方法として、メルカリの詳細検索で販売済みの商品で検索してください。あなたの手元にある商品がどれくらいの価格で売れたのかが実際の数字で把握できます。
まずは平均の売値で出品してみて、慣れてくれば徐々に価格をあげたり、状態によって変動させることで商品の回転率が上がるかもしれません。
出品先は?
ネット上にはYahooオークションやAmazon、メルカリなど様々な市場がありふれていますが、古着という事でAmazonでは出品できないので、ヤフオクやメルカリを利用しましょう。
市場を知ることも重要
売り出す市場の傾向を知ることも非常に重要なので少し紹介します。まず手数料ですが、出品した場合の手数料としてメルカリは10%ヤフオクは有料会員で8.64%です。
また総利用者数ではヤフオク1,500万人、メルカリ1,300万人ですがアプリからのアクセスではヤフオク900万人、メルカリ1,300万人となっています。
総利用者数ではヤフオクに負けますが、今の時代PCからよりもスマホからのアクセスが多いのです。またそういった手軽さを好む利用者は新品よりも中古で値段の安い物を好みます。
古着を扱うので若者を多く取り込むことが出来るメルカリが転売市場として最適です。一見手数料が高く利益が減りそうな感覚ですが、他の市場よりも商品の回転率は上がります。
重要なのは回転率
転売をする上で重要なのは商品の回転率です。しかも古着となれば無在庫転売の業態をとるのは難しく、有在庫転売となり必然的に在庫を抱える必要があります。
在庫を抱えるという事は場所も取りますし、商品が売れるまで投資したお金は帰ってきません。長期在庫が決して悪いわけではありません。
しかし、あまりに長期間在庫をすると服にカビが生えたり、商品の状態が悪くなる可能性もあります。また在庫をしている間に市場の価格が変動している可能性もあります。
服は良くも悪くも、その時のトレンドにどうしても左右されてしまいますので多少の薄利であっても商品をどんどん売りに出しましょう。
古着の転売のメリットとデメリット
どんなビジネスにもメリットとデメリットはつきものであり、もちろん古着転売にも付きまといます。
まずメリットというとバーコードがないので、他のジャンルと違い簡単に市場価格を知ることができません。なので服に興味がない転売の新規参入者が少ないという事です。
利益率が高い
転売ビジネスの中でも古着は定価がないので、利益率20%以上取ることも可能です。今まで利益率など目にしたことがないという方は20%というと低いと思われるかもしれません。
しかしながらネットを使用しての物販は10%以下が現実です。なので1商品当たりの利益率では他のジャンルよりも勝ります。
また古着屋などに出向くと1,000円以下で商品を仕入れることが可能なので初期投資が少ないので簡単に始めることができます。
さらに革ジャンやデニムなどのヴィンテージものは使えば使うほどいい味が出るので、古着であっても予想以上の価値が出る可能性もあります。
送料が安い
転売する上で送料はかなり負担となります、古着以外のジャンルであれば仕入先をネットストアにすることで直接購入者宛てに送ることができますが、古着では仕入れ自体が難しいのです。
よって自分で梱包作業をして送ることとなるのですが、冬物は例外で基本的に古着の送料はとても安く済みます。
例えば、メルカリで一着を送るとなると380円程度で送れます。Tシャツ1枚であれば164円で送ることができるのです。
他のジャンルの商品であれば1,000円以上かかることもザラなのでその点、古着は送料の負担が少ないのでその分利益が増え、仕入金に充てることができるので大きなメリットです。
古着転売のデメリット
まず古着転売のデメリットとして、商品の出品に手間がかかります。新品ではないので商品の状態をそれぞれ写真に収めなければなりません。
数十着ならまだしも数百ともなれば、かなりの時間がかかります。しかし新品の商品であればそれが必要ないのです。
在庫の必然性
中古の商品は、売れるまでに時間がかかる可能性があります。どのブランドにもコアなファンがいることは事実ですが、中古は基本的にはそのファンが現れるまで在庫しなければなりません。
そのため保管場所を圧迫し、最悪の場合は商品を傷めます。また古着のみでより多くの利益を出そうとすれば、やはりそれなりの在庫を抱えなくてはいけません。
1商品当たりの単価が少なくても、数百となればある程度の資金が必要となります。またコピー品にも注意が必要です、本物と変わらないくらいのクオリティーで見分けがつきません。
あまり知らないブランドの服では気づかない場合があり、仮に購入者から訴えられると悪気がなくても、あなたが罪を負うことになりますので注意してください。
売れないものは売れない
初めに書いた通り、あなたが好きなブランドだからと言って、売れるという保証は全くありません。また売れたとしても、ほどんど利益のない状態で出品することもあります。
古着屋で一通りめぼしい物を仕入れたとしても、利益を重視すると全く売れない場合もあります。その場合は同じ利益を求めるのではなく最低限の利益でさっと売ってしまいましょう。
ある程度在庫をもつ必要があるので自分の限られた資金をどう回していくかも重要となります。手元に現金がなければ仕入れを行うこともできないのです。
一度出品してある程度の期間出品して売れなければ、あなたが売れると思ってもその服にはその程度の価値しかありません。その場は薄利で切り抜け、今後の仕入れに生かしましょう。
古着転売のコツとは
転売というビジネスを始めて間もない方は、なかなか思うように売り上げが上がらないかもしれません、売り上げがあったとしても利益率が足りないなど様々な壁にぶち当たると思います。
意外な売れる・売れない
売れないという方は、古着の中でもジャンルを絞りすぎているのではないでしょうか。確かに知らないブランドやジャンルなどはなかなか手が出しにくいとも思います。
しかし、子供服やパンク系ロリータ系などコアなジャンルも意外と売れてしまうのです。なので実店舗で仕入れる時に、試しに扱ったことのないジャンルを1枚仕入れてみましょう。
そうしていくことで、少しずつ自分の扱えるジャンルやブランドが増えていきます。また売れない古着の代表としてファストファッションが挙げられます。
ファストファッションとはユニクロやGUなどのブランドのことです。機能性と低価格でとても人気がありますが、売れたとしてもとても薄利です。
仕入れが重要
やはり何といっても安く仕入れて高く売るのが転売業の醍醐味なので、仕入先はとても重要となってきます。普段あなたが仕入れるお店は商品が入れ替わっているでしょうか。
商品が入れ替わっていないという事は、買取価格が安い、販売価格が高い、そもそも古着に力を入れていなかったりと様々な要素が考えられます。
一度メインで仕入れているお店を見直し、普段訪れないお店にも出向いてみましょう。また、季節ものを多く仕入れていませんか。確かに季節ものは時期に合ったものであれば売れます。
冬場なども単価が高いので利益率も高いですが、次期が過ぎればただの在庫になってしまうので、できればオールシーズンで扱えるものを仕入れましょう。
出品代行を利用する
ある程度数が増えてくると一人で仕事をしていて時間的な余裕がないのではないでしょうか。出品作業というのは思いのほか時間がかかります。
時間的余裕がなくなれば仕入れに行く時間もおのずと少なくなるので、一人でやっていてうまく回らないと、いう方は出品代行業者を使いましょう。
一見損失が出るようにも見えますが、そこに投資するだけであなたは出品作業をする必要がなくなり、商品をしれて業者に丸投げするだけでいいのです。しかも業者は出品のプロです。
写真の撮り方もうまく、商品もそれなりの値段で売ってくれます。仕事を少しづつ自動化していくと、たとえ薄利でも何百着と仕入れればかなりの利益を生み出すことができます。
輸出という手段
輸出するとなればebayかAmazonが大手ですが前述した通りAmazonでは取り扱えないのでebayで始めましょう。国内に山ほどいる古着転売の同業者も輸出となればその数は減ります。
さらに、国内だけでなく世界中の人を相手にするので高値で売れる可能性が格段に上がります。日本の文化は海外でも高く評価されており、日本の服を好む外国人も多く存在します。
輸出に慣れればebayで仕入れてメルカリで出品しましょう。特にストリートブランドなどはそのブランド自体が日本に店舗がない場合もあり、日本での販売価格が高騰しています。
このように日本のブランドを輸出し、海外のブランドを仕入れることで利益率も上がります。同じことをしていても利益は上がらないのでライバルとは違う市場で勝負しましょう。
古着の転売をやってみよう!
古着を取り扱うメリット・デメリットをお話ししましたが、古着のいいところはやはりその利益率です。他の商品転売で利益が足りないという方も是非試しに1着から始めてみてください。
また、実店舗で実際に自分で商品を見極めて売りに出すので、他の転売のような淡々とした作業ではないのでやりがいもあります。その分目利きも必要となってきますが。
しかし服やファッションに興味がある方は、自分の買い物のように楽しめると思います。今回取り上げたのは服でしたが、古着といっても大まかにいえば帽子や靴などもあります。
なかなか薄利で気の折れることも多いですが、正しいやり方で続けるとしっかり利益を出すことができます。大事なのは始める勇気と続ける根性です。