チケットキャンプの終了でチケットの販売先に悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
今やチケットの転売に対する規制も厳しく、どこからが違法でどこからが合法なのか?そもそもチケットは転売をして良いのか?疑問を持つ方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は下記の内容について解説しています。
✓チケットを転売する前に知っておきたい基礎知識
✓おすすめなチケット販売サイト10選と手数料比較
✓チケットを売買する際の注意点
目次
チケットキャンプの閉鎖
チケットキャンプは商標権侵害・不正競争防止法違反に違反した事で2018年5月末に閉鎖されました。チケットキャンプはタレントを使って広告もバンバン打っていたので、高い認知度があり、利用していた方も多かったと思います。
チケット不正転売禁止法
チケットキャンプの問題もあり、2019年6月14日に「チケット不正転売禁止法」施行されました。
この法律で禁止される行為
・特定興行入場券(チケット)を不正転売すること
・特定興行入場券(チケット)の不正転売を目的として、特定興行入場券を譲り受けること
・特定興行入場券」とは
①興行主等が、販売時に、興行主の同意のない有償譲渡を禁止する旨を明示し、かつ、その旨を当該入場券の券面等に表示し
②興行が行われる特定の日時及び場所並びに入場資格者又は座席が指定され
③興行主等が、販売時に、入場資格者又は購入者の氏名及び連絡先を確認する措置を講じ、かつ、その旨を当該入場券の券面等に表示し
ているもの
つまり、チケットの不正転売は法律で厳格化されるようになり、この法律に違反すると、
1年以下の懲役若しくは、100万円以下の罰金又はその両方が科せられます。
チケットを転売する前に知っておきたい基礎知識
不正転売が厳格化されたと事で、間違ったチケットの転売をしてしまうと、罰則が科せられる可能性があるので、チケットを転売する前に基本的な事を理解しておきましょう。
チケットの転売はそもそも違法?合法?
そもそも、チケットの転売は違法なのか?合法なのか?と言う事ですが、
まず不正転売の定義ですが、
・業として行う有償譲渡である
・販売価格を超える価格をその販売価格とするもの
とあります。
「業として」とは、反復して繰り返す、つまり何度も繰り返して転売する事を指します。ただし、繰り返し転売を行った場合でも定価以下であれば問題ありません。反対に繰り返し定価を超えて転売する場合はNGです。
つまり、定価を超えて販売する目的で、繰り返し転売する事が不正転売に該当します。
チケットキャンプの代わりとなるおすすめなサイト10選
チケットキャンプの終了でチケットの販売先に悩んでいる方も多いかと思います。
ここではおすすめなチケットの販売先10選を挙げていますので、参考にして見てください。
チケットの販売先10選
・ヤフオク
・メルカリ
・ラクマ
・チケット流通センター
・チケットストリート
・チケトレ
・イープラス
・viagogo(ヴィアゴーゴー)
・StubHub(スタブハブ)
・ティフー(Tiffoo)
上記10個が個人的におすすめしているチケットの販売先です。もちろん販売先によって販売不可なチケットもあるので、規約をしっかりと確認した上で、販売するようにしましょう。
また、上記で挙げた販売先をさらに詳しく解説している記事もありますので、合わせてご確認ください。
チケット売買サイトの手数料を比較!
チケット売買が出来るサイトの手数料と、おすすめ度を個人的にまとめましたので、参考にしていただければと思います。
販売サイト | 取引手数料 | システム手数料 | おすすめ度 |
ヤフオク | プレミアム会員:8.64% 非会員:10% |
無し | ★★★☆☆ |
メルカリ | 10% | 無し | ★★★☆☆ |
ラクマ | 3.5% | 無し | ★★★★☆ |
チケット流通センター | 8000円以下:820円 8500円以上:10.26% |
無し | ★★★☆☆ |
チケットストリート | 無し | 無し | ★★★★★ |
チケトレ | 3999円以下:400円 4000円以上:10% |
380円 | ★★★☆☆ |
イープラス | 無し | 無し | ★★★☆☆ |
viagogo(ヴィアゴーゴー) | 10%+α | 無し | ★★☆☆☆ |
StubHub(スタブハブ) | 15% | 無し | ★★☆☆☆ |
ティフー(Tiffoo) | 5%+税 | 無し | ★★★★☆ |
転売するにあたり、手数料は出来るだけ支払いたくないので、手数料が高めのサイトはおすすめ度は低めになっております。
個人的には手数料がかからないチケットストリートがおすすめです。ただし、いつ手数料が掛かるか分からないため、他のサイトもチェックしておきましょう。
チケットを売買する際の注意点
次に、チケットを売買するときの注意点について解説します。チケットを売買する場合、何かとトラブルが起きやすいです。
特に以下の4点について理解しておきましょう。
本人確認が必要なチケットなのかを確認
コンサートによっては、会場で本人確認をする場合があります。チケットの購入者と来場者が違う場合は入場が拒否される場合があります。不正に転売されたものでなくてもダメですし、友人や家族であっても本人ではないので入場する事が出来ません。
転売する場合には本人確認が必要なものかどうかはしっかりと確認しておきましょう。
チケットが無効になっていないか
転売する場合にはチケットが無効になっていないかを確認しましょう。発行元はチケットが転売されていたと分かると、そのチケットを無効にする事があります。通常、不正に転売しなければ無効になる事はありませんが、心配であれば運営元に確認するのが確実です。
高額な転売にならないよう金額の上限を設ける
オークションサイトで転売する場合は特に注意が必要です。プレミアになっているようなチケットは、価格が上がりやすく、定価以上の値段になってしまいます。自分に高額転売する意思がなくても、高額転売になってしまい、気づいた違法行為を行なっていた…となりかねません。
もし、高額になりそうなチケットを転売する場合には、定価に以下になるように設定しましょう。
チケットの内容を間違えないようにする
これはあまり無いとは思いますが、チケットの内容と商品説明が異ならないようにしましょう。
日付はもちろん、時間や座席なども正確に商品説明欄に明記しましょう。
チケットキャンプの終了が返ってチケット高騰?
チケットキャンプが終了した事と、法が整備されてきた事で、チケットの不正転売が少なくなったのは事実です。
しかし、チケットの転売がしにくくなった事で、チケットを入手しにくくなっています。
「いくらだしてでも、絶対に行きたい」と考えるコアなファンにチケットが回るため、むしろ今までよりもチケットが高騰してしまうという側面があります。
一方、転売撲滅の動きは必ずしも好転するとは限りません。
ライトなファンがコンサートに足を運ぶ機会が少なくなると、必然的に固定客を相手にコンサートをする事になります。チケットの新規のお客を獲得しづらくなる状況になり、収益も減ってしまいます。
かといって、転売を許すと不正な転売が横行し、価格が釣り上げられてしまう問題が出てきてします。こういったジレンマにアーティストもファンも頭も抱えている状況にあります。
いかがでしたでしょうか?
チケットの転売に関して、法が整備されてきていたり、本人確認をするようになったりと、チケットの転売をしにくい状況になってきています。
また、チケットを転売できたとしても、トラブルが起きやすいため、チケットの転売先やチケットの内容についてはしっかりと理解する必要があります。
以上を注意い、チケットを販売する際は適切に販売することをおススメしておきます。