中国輸入における”関税”で失敗しないためのポイントとは?

中国輸入や欧米輸入をする上で
絶対に忘れてはいけない費用があります。

それが関税です。

海外から商品を輸入する場合
必ず支払わなければいけない費用で
知らずにほっておいて、
後々莫大な金額の関税を
支払わなければいけなくなった

という事にもなりかねません。
ここでは中国輸入における
関税で失敗しないためのポイント

を、紹介しておりますので、
ぜひご参考にしていただければと思います。

HIRO
関税消費税だけで20万30万と払う事もありますので、丁寧にご覧ください!

 

目次

中国輸入における関税とは何か?

ではまず、そもそも関税とは何か?という事ですが国内転売であればまず使われないワードなので意外と意味を知らない人も多いのではないでしょうか?中国輸入をするのであれば絶対に知っておきたい項目ですので、しっかりと理解しておきましょう!

国内の製品を守るための課税システムである

関税とは、輸入品に対して
通関時に徴収される税金のことを言います。
どうして関税が必要なのかと言うと、
目的としては二つあり一つは
財政収入に充てることを第一義とする

財政関税

もう一つは国内産業保護や
育成を主な目的とする

「保護関税」です。

現代でも、発展途上国において
関税は財政収入の重要な部分を
占めていると言えます。
簡単に言うと、関税の役目は
安い外国製品から、
高い国内製品を
守るための仕組み
です。

例えば、スーパーで
販売されている牛肉ですが
国産の和牛よりもアメリカ産や
オーストラリア産のほうが
安く売られていることを
よく見かけると思いますが、
本来、外国産の牛肉は
国産の和牛よりもっと安いのです。

何故かと言うと、外国産牛肉にも
関税分が値段に上乗せ
されているからです。

もしも関税がない場合、
外国産牛肉が圧倒的に安く
販売されることになるので、
国産和牛よりも外国産牛肉を
購入する人が圧倒的に増えてしまう為、
国産牛を生産している
農家の方は大打撃を受け、
最悪の場合失業や廃業
追い込まれてしまうことにもなります。

こうならないためにも、
国は輸入品に対して
関税をかけています。
関税は、国内産業を守り、
国の経済を守る仕組みでもあるのです。

TPP発効!2019年からはTPPにより関税撤廃!

日本がTPPに同意した事により
関税が撤廃されることとなりました!
今後の動向がどうなるかわかりませんが
これにより、貿易の可能性は
グッと上がったと思います。

関税率が0%になるわけだから
はちみつとか仕入れたら良いかもですね!
(はちみつは関税率50%前後)

輸入する人が関税を支払う必要がある

通常、海外の製品を
購入(輸入)したときは、
DHLやEMS、FedExなどの
専門の運送業者が運んでくれます。

これらの運送業者はあなたが
購入(輸入)する製品に対し、
どれぐらい関税がかかるか
どうかなどを含めた通関処理を
代行してくれます。

自分で通関処理をすることも出来るのですが、
とても手間がかかる作業なので
大抵は運送業者に依頼をします。
ちなみに依頼をする際に、
通関代行手数料が別途発生します。
各運送業者によっても金額は異なります。

通関業務を依頼したことによって、
課税額が算出されます。
その算出された税金は、
運送業者が立て替えしてくれるので、
購入(輸入)した製品を
引き渡してもらう際に、
関税を含めた代金の総額を
運送業者に支払う流れとなります。

輸入する人が直接窓口となる税関に
関税を支払うのではなく、
運送業者が代理で支払い
後から関税を含めた輸送量を
運送業者に支払うという
流れをよく覚えておきましょう。

海外からの輸入時に適用される2つの税率について

中国輸入を行う場合、輸入時に二つの税率が適用されますので、この2つの税率も覚えておくようにしましょう!

簡易関税率

まず、簡易関税率とは
少額輸入時に適用される税です。
少額輸入に該当するのは、

商品代金」と「国際送料」の
合計額が20万円以下の場合になります。

一般の関税率を適用する場合、
数千もの品目分類の中から
税率を適用することになるのですが、
簡易税率を適用する場合、
その品目分類を大別した7区分において
税率を確定します。

ただし、この簡易税率は、
携帯品及び別送品、関税が
無税または免税になるもの、
わが国の産業への影響を
考慮し簡易税率を適用することが
適当でないとされている物品には
適用されません。

具体的にどのような税率になるのかは、
以下の表を参照ください。

少額輸入貨物に対する簡易税率表
に適用されないものは
以下の通りとなっています。

・米などの穀物とその調製品
・ミルク、クリームなどの製品
・ハムや牛肉缶詰などの食肉調製品
・たばこ、精製塩
・旅行用具、バッグなどの革製品
・ニット製衣類
・履物
・身辺用模造細貨類(金属製除く)

個人輸入商品への関税は、
個人用品特例として商品購入価格の
60%に対してかけられ、
これを「課税標準額」と言います。

上に挙げた簡易税率表の
注意書き1にあるように、
課税価格が1万円以下
の、貨物の場合、原則として
税金はかかりませんとあります。

それならば1万円以下を仕入れれば
課税対象外となるのでは?
と考える方もいると思いますが、
外国から輸入する際、
1万円以下で抑えることはほぼ不可能です。

何故かと言うと、輸入する際送料を
出来る限り抑えるために、
一回の発注で多くの商品を
仕入れることになります。

ですので結果として仕入金額を
1万円以下にすることは
非常に困難になります。

例外として、課税標準額の合計が
1万円以上でも、EMS国際スピード郵便
その他の国際郵便小包の場合は
基本的に抜き打ちチェックとなるため、
関税がかからないケースもあります。

※一部製品(革製のバッグ、パンスト・タイツ、手袋・履物、スキー靴、ニット製衣類等)は、個人的な使用に供されるギフトとして居住者に贈られたものである場合を除き、課税価格が1万円以下であっても関税等は免除されません。

実行関税率

次に、実行関税率とは、
簡易関税率とは違い

商品代金」と「国際送料」の

合計額が20万円以上
の、場合に適用されます。
商品区分ごとの関税率の目安は
以下の表の通りです。

20万円以下を仕入れた場合は「簡易関税率」
20万円以上を仕入れた場合は「実行関税率」

となることを覚えておきましょう。

輸入ビジネスで関税を支払うための3つの方法

では関税はどのように支払えば良いのでしょうか?今回は3つの方法をご紹介いたします。

着払い

こちらの場合、宅配業者が
商品を持ってくる際に
「関税と消費税は〇〇〇円です。」と

伝えられた金額をその時に支払う方法
です。

事前に追跡番号から
配達予定日を確認しておく事で、
当日慌てることなく
手元に現金を用意しておくことが
可能かと思います。

また、宅配業者によっては
交渉次第とはなりますが
先に荷物だけ受け取って、
後ほど関税と消費税分を
集金に来てくれる場合もあります。

銀行振込

こちらは、海外から輸入した商品が
日本に届いてから
関税と消費税の請求が届くので、
届いてから指定の銀行口座に振り込む
と、いう流れとなります。

銀行振り込みで支払いをする場合、
振り込み分の入金が確認できるまでの間、
配送が一時的に止まってしまうため、
その間リードタイムの
ロスが発生してしまうので、
その点に関しては
注意が必要となってきます。

代行業者によっては、
関税と消費税を立て替えて
支払ってくれるところもある
ので、
その場合はリードタイムが発生せずに
商品が配送されますが、必ず後ほど
関税と消費税を支払う必要があります。

 クレジットカード決済

こちらの場合、各航空会社で
荷物を受け取る前に
カード決済希望の旨を伝える必要があります
追跡番号を必ず用意し、受け取る前に
カスタマーサービスに電話をするようにしましょう。

なお、クレジットカード決済で支払う場合、
以下のようなメリットがあります。

・カード払いなのでキャッシュフローが良くなる
・スムーズな納品が可能となる
・クレジットカードのポイントが貯まる

ちなみに運送業者の
DHLFedExを利用した場合は、
クレジットカードでの決済が可能ですが、
OCSやEMSではクレジットカード決済が
出来ない
ので注意してください。

関税や消費税以外にも中国輸入にかかる2つの費用とは?

中国輸入をしていく上で関税と消費税の費用は絶対に発生しますが、それ以外にも実はかかってしまう費用があります。

それが、

・中国通関輸出手数料
・税関手数料

の2つになります。かかる費用は

・中国通関輸出手数料→1箱約80円
・税関手数料→1箱200円

となります。ここで注意すべきところは
ダンボールの大きさや重さに関係なく
1箱につき280円かかってくるという事です。

ですのでできるだけ大きい箱で
仕入れるようにしましょう。

知らないままだと大損に!?関税にまつわる失敗談

関税の事をよく理解しないで事業を進めていると、取り返しのつかない事にもなりかねません。関税でよくある失敗事例を上げておくので、これだけは最低限気をつけるようにしましょう!

関税がかかりすぎて結果的に赤字になってしまった

よくある失敗談の中の一つで、
仕入れをする際に
関税をしっかり計算しなかった結果
赤字になってしまったという失敗例です。

各商品によっても
税率は変わってきますし、
同じ商品でも少し材質が違うだけでも
税率が変わってしまったりと、
関税に関してきちんと
調べなかったり、知識が浅いままだと
関税率が高い商品を仕入れてしまう
というミスに繋がってしまいます。

例えば革製の靴では、
商品総額の30%または
4,300円/足のいずれか
高い税率が適用されるので、
このことを知らないまま仕入れてしまうと、
結果赤字になってしまい
痛い目に合ってしまうことになります。

関税のことをよく調べもせずに
仕入れることだけは
絶対にしないようにしましょう。
知らないままだと
恐ろしいのが関税なのです。

通関トラブルで商品の到着が遅延してしまった

これはお金に関係した
失敗ではないのですが、
時間的ロスということは
大きな損をすることだと
いうことをお伝えしたいと思います。

日本国内でも、年末年始や
連休前などの繁忙期には物流量が膨大になり、
日々忙しさが増している配送業者の状況は、
本当に深刻な状況になっていることが、
ニュースなどで報じられていることを
目にしたことがあるかと思います。

運送業のブラックな労働実態は
「危険・きつい・帰れない」
の、新3Kとも揶揄されるほどです。

繁忙期は、海外からの物流に
関しても同じようにあります。
日本国内と同じように、
物が売れやすいと言われている
年末年始や連休前には物流量が一気に増えて、
それに伴い通関業務も
一気に混み合っていきます。

このタイミングに被ってしまうと
通常よりも商品の到着が遅れてしまい
せっかくの売り時タイミングを
逃してしまうという失敗にも
繋がってしまうのです。

関税の事で困ったら問い合わせてみよう!

関税の事で何か悩んでいたり分からないことがあれば、1人で抱え込むのではなく、問い合わせてみるのが得策です。

問い合わせ先としては

・ジェトロ
・ミプロ
・税関

のいずれかに、メールや電話
問い合わせてみてください。

いかがでしたか?

関税の事を知らないで
中国輸入をするのは大変危険です。
何事もそうですが、
きちんと調べた上で実践することが
リスクを最小限に抑えることができます。

また困った時にすぐに聞ける人がいる
というのも大事なので
コミニュティに入るのも良いかもしれません。
環境は超大事なので!

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