ヤフオクの直接取引は要注意!詐欺やトラブルを避ける対策とは

ネットのとあるフリマサイトで商品を購入して、お金を振り込んだけれどもいつまで経っても商品が送られてこない……。やり取りの時に相手の連絡先を聞いておらず、唯一の連絡手段のメールも返信がなくなってしまった……。

このようにヤフオクなどのネットビジネスは便利な一方でトラブルも非常に多く発生しています。特に若い人を中心に、詐欺や取引のトラブルが絶えません。

どんなに気を付けていても、詐欺などに引っかかってしまう可能性はあり、もしかしたら知らない間に加害者側になっていることもあり得ます。

「絶対に大丈夫」ということはないので、トラブルに遭わないための対策だけでなく、遭ってしまった時の対応策や被害を少しでも減らすためのリスクマネジメントを学んでおく必要があります。

また、自分が加害者にならないためのポイントも身に付けておかないと、後から知らなかったでは済まないケースもあります。そこで今回は、詐欺やトラブルに遭わないためのポイントや対策法を紹介していきます。

目次

直接取引で実際に起きたトラブル


ヤフオクに限らず、ネットでの取引でよく起きるトラブルを最初にいくつか紹介していきます。

振込み(振込め)詐欺

ネットにおける最も多い詐欺の1つです。様々なケースがあり年々巧妙化してきていますが、代表的な例として以下のケースがあります。

ケース1

○○(ブランド名)の○○(商品名)の出品になります。
今月まで使用しておりました。動作確認済みで、使用には全く問題ありません。
昨年の1月から使用していましたが、引越しのため不要となったので、手離すことになりました。
引越し準備の関係で、明日までに振り込んでくださる方限定で、送料無料にいたします。
●付属品
・本体
・ACケーブル
・説明書など
※使用感や細かな傷はありますが、ご了承ください。
(2018年4月1日追記)
10,000円値下げの15,000円の即決で出品いたします。

ポイント

実際に、このような出品方法はよく見受けられます。これだけでは詐欺であるかは分かりませんし、実際に取引が無事に終了することもあります。

しかし、詐欺をする側はこのような、あり得そうな方法で出品して購入者をだまそうとします。

このケースの場合、詐欺の可能性があるポイントとして、「明日までに振り込んでくださる方限定で、送料無料にいたします。」という部分がそれに当たります。

さらに、「10,000円値下げの15,000円の即決で出品いたします。」という部分もポイントになってきます。

この2つの文によって、落札をしようとしている人を焦らせて、急いで購入、支払いをさせようという心理にさせます。

簡単に見破るのは難しいので質問などをし、しっかりと取引をして相手の正確な情報を得てから振り込むように気を付けてください。

次点詐欺

プレミア商品や、人気商品で起こりやすいく、とある商品で競り負けてしまい、あと少しでと思っている所に付け込んだ詐欺になります。

ケース2

突然の連絡で申し訳ありません。
実は、最高額で落札した方とやり取りをしたところ、急用でご入金が数日後になってしまうとのことで、それが無理であればキャンセルしてほしいとのことでした。
落札した方も悪い方ではなかったので、キャンセルによる悪い評価が付かないように対応したいと考えております。
落札手数料の負担もしていただけるとのことで、できる限りキャンセル処理を行わずに手続きを進めようと思っております。
そこで、もし宜しければ2番目の金額で入札頂いた○○様とお取引をさせていただきたいと思っています。ぜひご連絡をお待ちしています。

ポイント

正式なキャンセル手続きを行わず、取引を行おうとしている時点で規約違反であり、詐欺である可能性も高くなります。

また、このような場合に返信をしてしまうと、詐欺グループへ自分のメインメールアドレスを教えてしまうことにも繋がってしまいます。

ヤフオクを介した正式なルートからの連絡以外は使用しないように気を付けましょう。

吊り上げ詐欺

出品者が別アカウントを使ったり、複数人が裏で協力して商品の落札額を引き上げたりする詐欺になります。

なかなか手が込んでいる場合も多く、見破るのは難しいですが、確認できる可能性はあります。

ポイント2

吊り上げ詐欺に遭わないためには、冷静な状況判断が必要になります。

落札したい気持ちが大きくなると、気づかないうちに落札できるまで値段を上げ続けてしまいます。

そのような詐欺の対策方法としては、オークファンというサイトを使って、商品の相場価格を調べることで落札の判断材料として使うことが出来ます。

落札価格が吊り上がってきている時に、どこら辺まで上昇するか相場を知っていれば、諦めるタイミングや詐欺を疑うきっかけにもなります。それらを使って限度額を事前に決めておくのが良いでしょう。

また、落札で競り合う人が出てきた時に、出品者の評価を確認する方法もあります。同じ落札者がいくつもの商品を落札していたり、似たような落札が多い場合は詐欺の可能性があります。

特に1円スタートの出品では詐欺グループや吊り上げを狙った出品者の場合が多く、質問をし回答を求め、情報収集を怠らないようにしましょう。

直接取引をするとアカウント停止になる可能性も


もしも、上記のような詐欺の出品において、ヤフオク外でメールのやり取りなど直接取引を行った場合、規約違反であるとしてアカウントの使用停止を受けてしまう可能性もあります。

ヤフオクの利用停止の原因

ヤフオクの利用停止は突然行われてしまいます。その原因としては主に3つあります。

出品者による禁止行為

自分が商品を出品するにあたって、ルール違反の出品をしてしまうと違反申告の連絡が来たり、ヤフオク側に悪質だと判断されれば直ちに利用停止の措置が取られます。

原因としてはいくつもありますが、多くの場合は出品の仕方が悪いことが考えられます。

出品カテゴリーを間違えてしまったり、説明欄に禁止用語を使っていたりする場合には、修正をすれば問題ありません。

違反箇所が分からない場合は削除して、他の同じ商品を扱っている出品者情報のページを見比べて判断するしかありません。放置していたり、同じ内容で出品を繰り返していると悪質であると判断されて利用停止されてしまいます。

出品者による禁止行為

規約で禁止されている商品を出品したり、犯罪にあたる物を出品しようとしたりすれば違反申告よりも利用停止になる可能性が高くなります。

すぐに犯罪に当たるような物の出品でなくても、海外限定モデルのファッション品を輸入して日本で販売しようとした時に、販売する権利が特定の会社にあれば、「第三者の権利侵害」として違反申告が来てしまいます。

特に海外の物を扱う場合には、権利侵害に当たらないかを事前に調べてから出品するようにします。

また、犯罪に関わるような物を出品したり、法律や条約に触れるような物を理解していながら出品していると、逮捕もされてしまうので絶対に扱わないようにしましょう。

その他

最もアカウントの停止になる可能性が高い原因を紹介します。

①悪い評価が短期間に連続で入ってしまった場合
取引の対応が悪かったり、相手が故意に悪い評価を何度も付けてきた場合、正当な出品がされていないと判断される可能性があります。

原因が自分にある場合は言い訳もできないので、評価は大切にしましょう。

②吊り上げ行為
自分が出品した商品を、違うヤフオクのIDを使って自ら落札価格を引き上げていく行為です。

違うIDを使っていても、チェックする方法はいくつもあり、吊り上げ行為が認められた時点でアカウントの利用停止を受けてしまいます。

禁止行為になるので絶対に行わないようにしましょう。

③評価が少ない段階で高額商品を多く出品
評価がまだ少ないアカウントで、数万円以上の商品をいくつも出していると、利用停止になってしまうことがあります。

不正をしていなくても、先ずは地道に評価を稼いでから出品するようにしましょう。

④ヤフオク外での直接取引を行う
出品者として、落札手数料を払いたくないために直接取引をしようとする人もいます。逆に落札者として利用している時に、出品者からヤフオク外での取引へと誘導されることもあります。

いずれにおいても、直接取引に関わっているのが発覚した時点で利用停止になります。しっかりとヤフオクを介しての取引を行いましょう。

未着・未入金トラブルお見舞い制度とは


ヤフオクは基本的にはオークションの場を提供する立場であり、取引の内容までは責任を取ってはくれません。

ヤフオク!ガイドラインの中にも「当社は、出品者と落札者の間の実際の取引には関与しません。」と明記しており、各自の責任において取引をするように書いています。

しかし、ヤフオクでは一定条件を満たしている被害者には「未着・未入金トラブルお見舞い制度」という制度を用意して一部補償が受けられるようになっています。

ただし、補償を受けるにはかなりハードルも高く、審査の手間も時間もかかるためにあきらめてしまう人も少なくはありません。

制度の内容

「未着・未入金トラブルお見舞い制度」は、ヤフオクでの取引において商品の未着や代金未払いのトラブルに遭った場合に、ヤフオク側が最大50万円まで補償してくれる制度です。

ただし、補償は現金ではなくTポイントでされるので注意が必要です。また、送料や手数料などは補償に含まれておらず、あくまで落札した金額に対しての補償になります。

制度は1年に1度しか受けられませんが、プレミアム会員や、オプションに加入していると更に補償範囲などが変わってくるので、できれば万が一に備えて加入しておく方が良いでしょう。

補償を受けられる条件

補償を受けるための条件としていくつかのハードルがあります。

相手の情報

まず、取引をした相手の氏名、住所、電話番号を正確に把握していたかどうかが問題になります。

番地が抜けている状態で振込みをしたり、電話番号を知らないまま郵送してしまってトラブルになってしまった場合は対象外にされてしまいます。

補償制度を利用する際に、被害報告フォームを記入しますが、1つでも入力のできない箇所があれば申請ができません。住所も番地まで入力する必要があるので、振り込みや郵送をする前に正確に確認しておきましょう。

対象外のカテゴリー

例え被害に遭ってしまっても以下の取引の場合は対象外になるので、申請も出来ません。

①ペット、生き物
②チケット、金券、宿泊予約
③不動産

これらが対象外の商品になります。その他にも対象外になる物もあるので、個別に確認が必要です。

海外への送金や発送

あくまで国内での取引が前提なので、海外への送金や発送した商品の補償は受けられません。

120日以上経過してからの申請

オークション終了から120日以上経過して申請を行っても、対象外となります。トラブルになったら可能な限り早く申請や相談などの対応をするようにしましょう。

内容証明郵便

郵便の記録を証明する書類を発行してもらう必要もあります。証明制度を利用しない郵送方法で送った場合は証明も出来ずに対象外となってしまいます。

詐欺の証明

警察署に行って被害届を出したり、相手がだまそうと思って出品をしていたという証明を取る必要があります。

これは、最も証明が難しく、相手が病気や様々な事情で連絡が取れないだけある可能性もあるため、何人もの被害者や、犯罪集団に所属しているなどの確認が取れない限りは簡単に詐欺と断定することも出来ません。

多くの場合は泣き寝入りになってしまうのかもしれません。

被害者にならないように連絡を取り合う

可能な限り、ヤフオクを介して相手の情報を得てから取引を進めることで被害に遭いにくくなります。質問欄を活用し質問者として回答を求めることはトラブルを減らすことにも繋がります。

それでも被害に遭ってしまった場合は、制度を積極的に利用したほうが良いですが、金額によっては証明書の発行の手数料や、関係役所に行く時間と手間を考えるとマイナスになってしまう場合もあります。

詐欺を行う人が最も悪いかもしれませんが、諦めなければならない可能性もあるので、必要であれば専門家などに相談し、慎重に取引を行いましょう。

少しでもトラブルに遭わないようにする

ヤフオクなどのネットビジネスのリスクを理解して、対応できるように準備をしてから利用するように心がけましょう。

万が一を常に考えて、自分なりの取引のルールを作り、チェックしながら進めることで、詐欺の被害に遭う確率は下がってきます。

また、仕入れや輸入をする際に、取引をする相手が信用できるのか、限られた情報の中で調べていくことも大切です。

何も考えずに仕入れて販売をしていると、いつの間にか被害者にも加害者にもなりうるのでリスクマネジメントをしておきましょう。

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